こんにちは、デザイナー・ブロガーの
ゆっきー(@elcielo_design)です。
今回は、デザイナーのポートフォリオの
自己紹介について書いた記事になります。
この記事の目次
ポートフォリオの自己紹介
この記事ではポートフォリオの自己紹介の
「書き方や参考例」を紹介します。
次のような人は特に読んでみて下さい。
- 履歴書に書くから、ポートフォリオには
自己紹介は必要ないと思っている。 -
自己紹介って何を書けばいいの?
- どこに自己紹介を入れるの分からない。
ポートフォリオに自己紹介は必要?
「自己紹介は履歴書に書くから、
ポートフォリオには必要ない。」
といったことがネットに書いてあって
びっくりしたことがあるのですが、
ポートフォリオにも自己紹介は必要です。
自己紹介が必要な理由がいくつかあります。
- 履歴書よりも自由に表現できる。
-
履歴書に書き足りないことが書ける。
- ポートフォリオのみで見られることがある。
① 履歴書よりも自由に表現できる。
履歴書と違ってポートフォリオは自由。
なので、デザインで自分の強みを
アピールすることができます。
例えば、「私はIllustratorとPhotoshopを
凄く使えます。ですが、Premiere Proと
WordPressは普通で、HTMLは多少できる
程度です。」と書かれるよりも、
アイコンで表現する方が面接官も一目で
スキルが分かります。
「ツールスキル」
Illustrator ・・・・・・★ ★ ★ ★ ★
Photoshop・・・・・・★ ★ ★ ★ ★
Premiere Pro・・・・・★ ★ ★ ☆ ☆
WordPress ・・・・・・★ ★ ★ ☆ ☆
HTML ・・・・・・・・★ ★ ☆ ☆ ☆
上記は星でスキルを表現していますが、
グラフで表現したり色々手法はあります。
② 履歴書に書き足りないことが書ける。
履歴書の自己紹介欄は小さくて、
形式張っているので、
デザイナーには不向きです。
最低限のことしか書けず、自分の強みも
十分にアピールできないでしょう。
逆に、ポートフォリオは形式が自由なため、
存分に自分をアピールできます。
自己紹介のボリュームは、
志望している会社がどのような人材が
欲しいかによって変えた方が良いです。
例えば、人間性を求めている会社では、
自分がどんな人間かをしっかりアピール
した方が良いので、そういう時は、
自己紹介のページの比率を多くします。
比率を多くするというのは、
文字を詰め込むことではありません。
大切なことは読む人が疲れないこと。
そこに注意しながら作成して下さい。
逆に、人間性よりセンスや実績に
重きを置いている会社ならば、
作品の分量を多くした方が良いですね。
因みに、見開きで2ページの人が多いです。
③ ポートフォリオのみで
見られることがある。
「履歴書とポートフォリオは、
セットで出すんだからどちらも
会社は目を通してくれる。」
と思っている人が多いと思いますが、
確かに、担当の面接官は履歴書にも
目を通しますが、ポートフォリオは
面接担当者以外のデザイナーが
確認することも会社によってあります。
そして、デザイナーは基本的に忙しいので、
パッとしか確認することができません。
だから、履歴書を見る人は少ないんですが、
ポートフォリオは目を通す人が多いです。
誰だって入社してくるかもしれない人の
ポートフォリオは気になりますからね。
中には、面接担当者以外のデザイナーも
採用に関して意見しているので、
ポートフォリオ単独でも大丈夫なように
自己紹介はしっかり入れておきましょう。
自己紹介に書くべき内容
自己紹介に書く基本的な内容は、
以下のようなものです。
- プロフィール (名前や生年月日等)
-
スキル・資格
- 職務経歴
-
受賞歴
- 趣味・特技
-
挨拶文
上記はあくまでも一例で、重要なことは
次の3つをどう読む人に伝えるかです。
- 使えるツール
-
個性
- 何ができるか
① 使えるツール
IllustratorやPhotoshop等の
自分が使えるツールを記入して、
どのくらい使えるのかも書いて下さい。
使用年数を書くと伝わりやすいです。
パッと見て分かるように、
アイコンだけ載せる人もいますね。
② 個性
自分はどういった想いで
デザインしているのか。
個性が分かりやすい人は、
好きなもの・やりたいことが明確です。
via ビビビット
上記は自動車メーカーのデザイナーに
内定した人のポートフォリオです。
一目で彼が優秀なことは分かりますし、
自動車メーカーの目線で見れば、
自分の会社で頑張ってくれる
未来が想像しやすいと思います。
ポートフォリオにおいて作品は重要です。
それでも、ハッと驚くような作品は、
新卒や学生では多くありません。
だからこそ、ポテンシャル採用があります。
そんな時に、この人はこういうことが
やりたいんだろうなといったことが、
すぐ見て分かるポートフォリオであり、
内容が自社に合って入るのであれば、
作品が多少未熟でも、そういった人を
積極的に採用する会社は意外に多いです。
③ 何ができるか
企業側からすれば、
その人が「何ができるのか」に
もっとも興味があります。
例えば、知り合いのデザイン会社では、
販促デザインができるグラフィック
デザイナーを募集していました。
グラフィックデザインは、
ポスターやチラシ等の平面デザインを
想像する人が多いかもしれませんが、
そういったものは大抵の人ができます。
販促デザインでは、立体的なものの方が
デザイン費が高いのです。
だから、企業的には3Dもできますよって
ことをアピールすることできれば、
2Dしかできない人よりも採用の可能性は
格段に上がります。
因みに、販促デザイナーは、
3Dのスケッチが描けることが必須ですね。
自己紹介の参考例
これから、実際に採用された学生の
ポートフォリオを紹介していきます。
- グラフィックデザイナー
-
UI/UXデザイナー
- サービスデザイナー
グラフィックデザイナー
via ビビビット
映像制作会社に内定のポートフォリオ。
制作コンセプトと自己紹介を
一緒のページにまとめているので、
デザインをする時にどんな想いで
作っているのかが伝わります。
また、オリジナルのロゴをページに
散りばめているので、
こういったテイストが好きなんだな
ということも見ただけで分かります。
UIデザイナー
via ビビビット
メディア事業会社に内定のポートフォリオ。
見開きのセンターで自分の写真を
使っているのでインパクトがあります。
冊子のデザインをしたことがある人には
分かると思いますが、
ページをまたいで画像を使用するときは、
画像が切れるので調整が必要です。
そこを上手く処理しているので、
彼はエディトリアルデザインも
出来るんだなと分かると思います。
文章量も丁度よく
読みやすい工夫がされていますね。
UIデザイナー (2)
via ビビビット
via ビビビット
IT業界事業会社に内定のポートフォリオ。
自己紹介に4ページ使用していますが、
余白を上手く活かしているので、
非常に読みやすい感じです。
フォーマットも統一されているので、
自己紹介のページだとすぐに分かります。
自己紹介の分量を多くしたい時の
参考になるでしょう。
UI/UXデザイナー (3)
via ビビビット
IT系企業に内定のポートフォリオ。
文字だらけですが、
大小が上手くつけられているので、
見出しを読むだけで内容が伝わります。
採用したくなる自己紹介ですね。
UIデザイナー (4)
via ビビビット
信号機をモチーフにして、
全体的なトンマナを信号機の
色で合わせています。
トンマナ
トンマナとは、「トーン&マナー」の略で、
広告におけるデザインに
一貫性を持たせることを言います。
UIデザイナー (5)
via ビビビット
一見普通の自己紹介に見えますが、
よく見ると猫やカメラ、トランクケース、
スタバのカップ等の配置がされています。
これらは、全て彼女の趣味や
関わりがあるもののようです。
ただ、お洒落に配置しているのではなく、
自分をさりげなくアピールしている点が
レベルが高いですね。
「写真撮るんだ」「コーヒーが好きなんだ」
といったことを伝えて、面接の際の話の
きっかけにしようと計算されています。
サービスデザイナー
via ビビビット
via ビビビット
電機メーカーに内定のポートフォリオ。
このポートフォリオは、表紙のロゴを
自己紹介ページに踏襲しています。
表紙と自己紹介ページに繋がりがあるので
すっと内容に入っていけますね。
サービスデザイン
サービスデザインとは、最近出てきた概念で、
モノではなく事象をデザインする。
サービスデザインについて
詳しく知りたい人は次の記事から。
ポートフォリオに自己紹介が
必要な理由まとめ
ここまで紹介した参考例を見れば、
分かると思いますが、
ポートフォリオには自己紹介が必要です。
良い自己紹介は、それだけで採用したいと
思わせてくれる説得力があります。
ここで紹介した合格者の自己紹介も
参考にして、自分らしさを表現した
自己紹介ページを作って下さい。
「この記事のまとめ」
- 自己紹介は読みやすくする。
-
自己紹介で自分らしさを表現する。
- 自己紹介で重要なもの3つ
「使えるツール」「個性」「何ができるか」
なお、企業に採用されるポートフォリオの
参考例は次の記事にまとめています。