こんにちは、デザイナー・ブロガーの
ゆっきー(@elcielo_design)です。
今回は、採用され易いポートフォリオの
作り方についての記事になります。
この記事の目次
ポートフォリオの作り方
ポートフォリオの作成って
初めは誰でも難しいものです。
ですが、たった1つのことを意識すれば、
企業に採用され易いポートフォリオが
すぐに作れるようになるかもしれません。
この記事ではそんなポートフォリオ作成で
意識すべきポイントを紹介していきます。
ポートフォリオの作り方を
多くの人が間違っているかも?
現役のデザイナーとして企業の採用活動を
手伝っている知り合いのデザイナーさんから、
「就職・転職者の多くの人は間違ったような
ポートフォリオの作り方をよくしている。」
ということを話しに聞きます。
いくら頑張っても間違ったような方法で、
作っていたら絶対に企業に採用はされません。
多数のポートフォリオの中に埋没してしまい
とても勿体無いことになります。
次のようなポートフォリオ作成は間違いかも。
- 頑張って綺麗に見せるために作る。
-
自分をアピールするためだけに作る。
- Webで見つけたテンプレ通りに作る。
-
先輩のアドバイス通りに作る。
- 目立てば良いと思っている。
-
ポートフォリオは必ず作らないと
いけないものだと思っている。 - 同じポートフォリオを
数社に応募しようと思っている。 -
ポートフォリオ作成は
結構時間がかかると思っている。
このようなことを意識してポートフォリオを
作っている人は多いのではないでしょうか。
では、一体何が正しいのでしょうか。
それにこれからお答えしていこうと思います。
何のためにポートフォリオを
作るのか考えてみよう。
企業の採用活動を手伝っている知り合いの
デザイナーさんが採用選考で感じるのは、
「応募ポートフォリオがみな同じに見える。」
ということらしいです。
友達と作り方が似てしまっていませんか。
Web上で紹介されているテンプレートの
ポートフォリオに似てしまっていませんか。
そうだと思った人は、もう一度自分の
ポートフォリオのデザインレイアウトを
しっかりと考えてみましょう。
デザイナー・クリエイターの
最も大切な仕事とは。
デザイナー・クリエイターの1番の仕事は、
「新しいフォーマット 」を創ることです。
他人と違って少しイラストが上手く描けたり、
それっぽいビジュアルを作れる学生がいると、
「あの人はデザインのセンスがあって凄い。」
と感じるかもしれませんよね。
ですが、「センスがあること」よりも
「他の人と違った視点で考えること」が
できる人の方が実際は重宝されます。
「カッコいい」「綺麗」「美しい」
そんな風に思えるアウトプットできる
人材はもうだいぶ飽和状態なんです。
毎年海外のデザイナーからデザイン企業に直接、
数千冊のポートフォリオが届くような時代。
同じフォーマットを用いて上手くいく人は、
スキルのある上位の1割ぐらいです。
それ以外の9割の人は違う点で勝負しましょう。
なので、もう周りの人と同じフォーマットを
用いるのはやめませんか。
Web上で「ポートフォリオのフォーマット」で
検索し出てるサンプルを参考にしてもいいですが
少なくとも自分オリジナルの工夫をしましょう。
そして自分の可能性を是非広げましょう。
ポートフォリオ作成で
意識すべきたった1つのこと
意識すべきたった1つのことは、
「人は何をすれば喜んでくれるのか」
を相手の立場になり徹底的に考えること。
人を喜ばせることを真摯に考えましょう。
- 読みやすいか、見やすいか。
-
ページはめくりやすいか。
- 次のページが気になると思えるか。
そういった基本的なことも大切です。
そして、作品以外で喜ばせれる工夫も
ポートフォリオに取り入れましょう。
(作品以外というのがポイントです。)
これは人それぞれになりますよね。
気に入ってもらえる工夫を心がけましょう。
良いポートフォリオのチェックポイント
「チェックポイント4つ」
- 応募先の企業が好みそうな雰囲気であるか。
(違う企業にも同じものを送っているなと
思われないような工夫を取り入れる。) -
友達のものと意識的に差別化した箇所を
きちんと説明できるか。
(実際に知り合いに上手く納得させる
説明ができるか試してみましょう。) - 作品のみでなくてポートフォリオ自体に
工夫がされているか。
(素材や紙、色、形等と創造性をアピールする部分多数) -
「一緒に仕事をしたい」と思ってもらえる
爽やかさや印象はあるか。
(自分の写真も含めて、暗い雰囲気になるのは良くない)
業界別のポートフォリオのポイント
冒頭で「ポートフォリオが友達の作り方や
Web上のテンプレに 似てしまっていないか」
というようなお話をしたと思いますが、
実際はポートフォリオのデザインの流行りは
業界ごとにかなり異なっています。
自分なりに個性あるデザインにしたと思っても
実は全体から見るとかなり似通っていもの。
例えば、プロダクトデザインの採用担当者は、
そのプロダクトデザイン業界ならではの
ポートフォリオに見慣れてしまっているので、
「全部同じように見える」のです。
「差別化」と「何が相手にとって喜ばれるか」
考える上で、業界別に陥りがちなデザインの
思考をしっかりと把握しておきましょう。
これはポートフォリオ作りで絶対役立つはず。
① グラフィックデザイン業界の
ポートフォリオのポイント
「グラフィックデザイナー」
- レイアウトやフォント、
写真の撮り方等にはとてもこだわる。 -
理論が抜けがち。
- デザインと共にそこに至る思考を
論理的に分かりやすく見せると良い。
② Webデザイン業界の
ポートフォリオのポイント
「Webデザイナー」
- Webポートフォリオが多い。
-
自分の制作した実物のWebデザインを
見せることが可能。 - 紙のポートフォリオだと動きが伝わりにくい。
Webデザイナーの詳しいポートフォリオの
作り方は次の記事をチェック。
③ プロダクトデザイン業界の
ポートフォリオのポイント
「プロダクトデザイナー」
- 綺麗でプロっぽいスケッチやモックアップを
沢山記載すればいいと思ってしまう。 -
良いスケッチはもはや当たり前。
応募者皆が綺麗でプロっぽいポートフォリオが
上がってくるため差別化にならない。 - レイアウト・フォントに気をつけると
少し差別化できるかも。 -
会ってみたいと思わせれるような、
人柄・情熱・面白く個性的なものを
ポートフォリオで感じさせなければ落ちる。
④ イラスト業界の
ポートフォリオのポイント
「イラストレーター」
- とにかくイラストで勝負しようとする。
-
趣味全開のイラストだけで
アピールしてしまう。 - オーダーに答えられる
柔軟性があるかアピールし忘れる。 -
幅広いイラストが描けることや
論理を入れなければ落ちる。
アップ・引き・俯瞰(高い視点)・動植物・機械・
鉛筆画等のオーダーにも答えれることを示す。
⑤ 写真業界の
ポートフォリオのポイント
「フォトグラファー」
- 綺麗でお洒落な写真で勝負しようとする。
-
採用者が興味を持ってくれるようなブレない
興味や個性を見せるべき。 - 写真の歴史や各年代の流行をきちんと学んで、
自分の写真を説明する。 -
さりげなく、体力があるというアピールが
できると良い。
ポートフォリオ作成に必須の
「センス」の磨き方
いくら論理やアイデアを詰めんだとしても
そもそも「センス」があるかどうかは
ポートフォリオに如実に現れてしまいます。
センスの磨き方ですが、一番効果があるのは
センス良いページ物 (雑誌・書籍・写真集) を
参考にして、洗練されたデザインとは
どういうものかしっかり身につけることです。
デザインレイアウトやフォント等を
模写して理解しても良いかもしれません。
プロのデザイナーやクリエイターたちも、
何かデザイン案を出すときには同系統の
デザインは全てチェックしているものです。
これはとても大切なことになります。
ポートフォリオのデザインは洗練された本の
レイアウト・フォント・配色・写真を
参考にして勉強してから作れると良いですね。
① ポートフォリオのレイアウト
レイアウトの基本が分かっていないと、
どんなに良い作品を作り入れたとしても
見づらいポートフォリオになってしまいます。
以下の点を学び理解しましょう。
- どこに写真を入れるべきか。
-
どこにどの大きさを入れたら効果的か。
参考になる書籍は次の記事にまとめています。
② ポートフォリオのフォント
ポートフォリオの「センスがあるか」の
ポイントは実はフォントの選び方で、
大きく印象は変わってくるものです。
以下の点を学び理解しましょう。
- フォントの入れ方
-
フォントの選び方
参考になる書籍は次の記事にまとめています。
③ ポートフォリオの配色
ポートフォリオで一番個性が出やすいのが
「色」と言ってもいいかもしれません。
情熱的な人?爽やかな人?可愛らしい人?等
「人の印象」を感じられる部分になります。
以下の点を学び理解しましょう。
- このイメージの時、どんな色を選べば良いか。
-
センス良く見える色の組み合わせは何か。
参考になる書籍は次の記事にまとめています。
最後に
以上が企業に採用されやすい
ポートフォリオで意識すべきポイントや
センスの磨き方等の紹介でした。
ポートフォリオで必須になってくる
センスの磨き方も後半でお話ししましたが、
一番大切なの次のような「思考」の部分です。
- ポートフォリオが
新しいフォーマットを考えられているか。 -
ポートフォリオで作品の理論が伝わるか。
- 「一緒に仕事をしてみたい」と
思ってもらえる好感度はあるか。
綺麗なポートフォリオならば、
ある程度誰でも作れるようになります。
あなただけの想いや理論が伝わるように、
ポートフォリオを工夫していきましょう。