こんにちは、デザイナー・ブロガーの
ゆっきー(@elcielo_design)です。
今回はデザイナーがクラウドソーシングで
副業するメリット・デメリットの記事です。
この記事の目次
デザイナーがクラウドソーシングで
副業するメリットとデメリット
まず始めに、クラウドソーシングという
働き方をご存知ですか。
(デザイナーさんならご存知の方も多いはず)
参考 : クラウドソーシングとは
インターネット上のサービスを利用して
不特定多数の人たちに仕事・業務などを
外注できる便利なサービスになります。
日本のクラウドソーシングと言えば、
「クラウドワークス」と「ランサーズ」です。
ぼく自身もこの大手2社には登録済みで、
実際に何回も仕事のやり取りをしてきました。
そして、実際に利用してみてきたことで、
クラウドソーシングのメリットやデメリットを
身をもって感じ取ることもできました。
そこで今回この記事では、
デザイナーがクラウドソーシングを利用する
メリットとデメリットをまとめたいと思います。
特にこれからクラウドソーシングを利用し、
デザインの副業をしたいと思っている方や
在宅デザイナー(フリーランス)を目指す方は
参考にしていただければ幸いです。
① デザイナーがクラウドソーシングを
使うメリット
デザイナーがクラウドソーシングを
利用するメリットは次の4つです。
- オンライン上でのデザインの
仕事を簡単に見つけれる。 -
対面でのやり取りがないので
必要以上に営業をしなくて良い。 - 場所・時間を選ばず働けるので
ライフスタイルの融通がきく。 -
報酬未払いを防げる。
⑴ オンライン上でデザインの
仕事を簡単に見つけれる。
クラウドソーシングサイトを経由すれば、
オンライン上において簡単に仕事や案件を
見つけることが可能です。
フリーランスの営業活動や、
採用のための面接を行う必要がありません。
お金を稼ぎたいと思えば、
オンライン上ですぐに簡単に仕事を探せて、
やり取りも全てオンラインで完結しますね。
仕事探しに困ってるフリーランンスの方や
副業をしたいようなデザイナーにとっては、
かなり重宝できるでしょう。
※ 選ばなければ、仕事を簡単に見つけれますが、
仕事内容や報酬が高単価な案件を選んだ場合は、
ライバルも多いため仕事獲得の可能性が落ちる。
案件自体は完飲登録せずに誰でもみれるので
募集されている案件の詳細を知りたい人は、
「クラウドワークス」と「ランサーズ」等の
各サイトから確認してみて下さい。
⑵ 対面でのやり取りがないので
必要以上に営業をしなくて良い。
クラウドソーシングは、全てのやり取りを
オンライン上プラットフォームで行うので、
対面でのやり取りは基本的に行われない。
ほとんどがサイト内でのメッセージだけです。
また本名や住所、連絡先、メールアドレス等
個人情報を明かさず仕事を受けることが可能。
対面でのやり取りがないのは気楽な反面
全て文章か画像で状況説明が必要なので、
少し面倒と感じる時があるかもしれません。
ですが匿名でも仕事が受けれるということは、
不特定多数に個人情報を晒さなくて良いため
かなりメリットと言えます。
⑶ 場所・時間を選ばず働けるので
ライフスタイルの融通がきく。
請け負った仕事を指定日までに完成できれば、
場所・時間を選ばずに仕事することができる
働き方も、クラウドソーシングならではです。
単発で仕事を請け負うことも可能であり、
アルバイト・パートや会社員勤めのように
決められた時間内に束縛をされることなく
自分の空いた時間を探しながら働けますね。
本業との合間に取り組める副業としては、
最適な働き方になることでしょう。
⑷ 報酬未払いを防げる。
デザイナーとクライアントとの間に
クラウドワークスやランサーズ等のサイトが、
仕事のやり取りの仲介役を担っているのため、
報酬の支払いに関してトラブルになることは
ほぼなく安心をして利用できます。
そもそも、発注者側 (クライアント) は、
先にその発注料金の支払いを済ませてから
仕事を発注しなければならない形式なので、
報酬の未払いの心配もありません。
普段フリーランスで仕事をしている場合は
支払いトラブル等の話はよく耳にしますが、
そのようなリスクの心配を抱くこともなく
デザインの仕事を請け負うことができますね。
② デザイナーがクラウドソーシングを
使うデメリット
もちろん、メリットばかりではありません。
次にデザイナーがクラウドソーシングを
利用するデメリット6つをご紹介します。
- 仕事の単価が安すぎる。
-
手数料 (システム利用料) がかかる。
- デザイン案件はコンペ形式が多く
採用されなければ、収入は無し。 -
審査基準はクライアント次第
- 好条件のコンペは採用が狭き門
-
クラウドソーシング一本で
生計を立てるのは難しい。
⑴ 仕事の単価が安すぎる。
クラウドソーシング経由での仕事の
単価はかなり安いので覚悟が必要。
例えばA4サイズ両面チラシのデザインだと、
個人(フリーランス)や企業でも異なりますが、
安くても3万円くらいからが相場と思います。
しかし、クラウドソーシングのサイトでは、
同じレベルの内容の案件でも1万円以下の
予算で提案するクライアントも実際います。
因みに全体の相場はこちらの記事を参考に
デザイン相場を知らない、又は相場だと高く
依頼できない企業が、経費の削減のために
クラウドソーシングで仕事提示してるため、
このような低単価が横行しているのでしょう。
もちろん、中には通常のデザイン料金の相場と
変わりないような案件も実際はあるのですが、
全体的には完全にデザイナーが買い叩かれてる
印象を持たずにはいられません。
今までしっかりしたデザイン業界にいた人が、
クラウドソーシングサイトの掲載案件を見ると、
舐めているように感じる案件が多数ありますね。
その分アマチュア・学生デザイナーさん達の
経験値を積む場所やお小遣い稼ぎ、副業には
ぴったりなプラットフォームになるんですが、
プロからしたら残念な環境ということです。
⑵ 手数料 (システム利用料) がかかる。
さらに、デザイナーが低単価で仕事を
請け負わなければならない理由には、
手数料 (システム利用料) の存在です。
報酬から手数料5〜20%を差し引かれるため、
実際に受けとることができる報酬 (利益) は
さらに安くなってしまいます。
「システム手数料の目安」
報酬10万円以下 | 報酬10万〜20万円 | 報酬20万円以上 | |
クラウドワークス | 20% | 10% | 5% |
ランサーズ | 20% | 10% | 5% |
※ 両サイト共に、実際は10万以下の案件がほとんどなので
システム手数料はほぼ20%と考えて良い。
仕事発注者は、こちらのシステム手数料を
踏まえた上で報酬を決定しているのですが、
実際にはシステム手数料どころか案件自体も
報酬の設定が低いため、トータル的に見ると
デザイナー側は金銭的なメリットをあまり
感じれない印象が強いですね。
更に、報酬の振込は1,000円以上からで、
振込手数料として500円を徴収されます。
1,000円に満たない報酬は翌日に繰越されますが
一定期間に報酬が1,000円以上にならない場合は、
稼いだ金額は失効してしまうシステムもある。
クラウドソーシングは、
画期的で便利なシステムではあるんですが、
先程述べた通り、デザインを勉強中の学生や
アマチュアのデザイナー等のお小遣い程度と
基本は考えておいた方が良いでしょう。
⑶ デザイン案件はコンペ形式が多く
採用されなければ、収入は無し。
デザイン案件のほとんどは、
コンペ形式またはプロジェクト形式です。
コンペ形式は、ご存知の通りコンペに
採用されないことには報酬が1円もないので、
行なった作業が無駄になる可能性も多いです。
プロジェクト形式とは、コンペのように
作品を実際に作って提出はしないのですが、
クライアントの案件に適している内容を
自分の過去の実績 (今までの制作等)と共に
プレゼンしなければいけません。
コンペ形式に比べて、ポートフォリオ提出等、
仕事獲得までの作業量が比較的少ないため、
応募が集中する傾向があります。
(つまり、採用される可能性もかなり低い。)
実際のデザインの現場でも
コンペは日常的に行われていることなので、
仕方ないと言ってしまえば仕方ないですが、
「行った作業は必ずしも収入に結びつかない」
というリスクもあるのは知っておきましょう。
なお、クラウドソーシングのサイト内での
コンペ以外にチャレンジをしてみたい方は、
次の記事を是非チェックしてみましょう。
⑷ 審査基準はクラアント次第
選考基準は、クライアントにあります。
中には「こんな素人臭く、デザイン性も
全く感じれないものが採用されるの?」
というケースもあります。
デザインの現場であり得ることなんですが、
長年デザイン経験があるプロデザイナーが
デザインにすらなってないアマチュアの人に
コンペで負けるのはかなりショックです。。
でも、デザインはクライアントありきなので
実際問題どうしようもできないのですが、
それでも見る目がないと感じてしまいますね。
ちなみに、コンペの結果は案件によって
サイト内で閲覧することもできるんで、
気になる方は各サイトからチェックを。
⑸ 好条件のコンペは採用が狭き門
ロゴ制作やチラシ制作で10万円以上などの
好条件のデザインコンペやプロジェクトには
とにかく応募が殺到します。
(数百の応募が集まることも頻繁。)
デザインの素人からアマチュアはもちろん、
中にはプロのデザイナーも混ざっているので、
コンペ採用は狭き門と言っても良いでしょう。
特に高額報酬は必ず応募が殺到するため、
よっぽど自信がない限り好条件のコンペへの
応募は控えたほうが良いかもしれませんね。
⑹ クラウドソーシング一本で
生計を立てるのは難しい。
クラウドソーシングは、
金銭的な部分だけに注目して見ていくと、
仕事を発注する人の方が優位に利用できる
仕組みのような印象に実際はなっています。
デザイナーは発注側の方がおすすめ。
クラウドソーシングを受注者として使うなら、
次のような人達が挑戦するのに向いてますが、
クラウドソーシング一本で生計を立てるには
少し難しいでしょう。
- デザインを勉強中の学生
-
デザイナーの副業
(デザイナーが本業の合間に行うお小遣い稼ぎ)
プロのデザイナーの方も、本業並みに
稼ごうなどと期待しない方が良いです。
クラウドソーシングの画面に一日中張り付き
片っ端からデザイン案件に応募を繰り返せば、
チャンスはあるかもですが、現実的不向き。
中には、クラウドソーシングのみで、
月20〜30万稼いでいる方もいますが、
それはピラミッドの頂点にいる人だけです。
(その人たちは稼げない間も諦めずに努力し、
デザインの才能も持ち合わせてた人でしょう)
誰でも簡単に仕事を見つけるのはできますが、
誰でも簡単に大金を稼ぐのはできないことを
身をもって改めて感じました。
まとめ
デザイナーがクラウドソーシングで働く際の
メリットとデメリットをご紹介しました。
金銭的な面では少し残念という感じですが、
オンライン上で簡単に仕事を見つけられて、
場所や時間を選ばずに働けられるというのは
メリットなので、まずはどんなん感じなのか
是非使ってみて下さい。
会員登録や利用自体は無料でできますし、
どんな案件が募集されているかも無料で
見ることができるので気軽にチェックを。
- CrowdWorks (クラウドワークス)
-
Lancers (ランサーズ)
クラウドワークスとランサーズの特徴は、
次の記事を見ると分かると思います。
なおクリエイティブ系クラウドソーシングの
サイトは次の記事にまとめてあります。