こんにちは、デザイナー・ブロガーの
ゆっきー(@elcielo_design)です。
今回は、ポートフォリオの表紙デザインに
ついて紹介した記事になります。
この記事の目次
ポートフォリオの表紙デザイン
この記事では、ポートフォリオの
表紙デザインに悩んでいる人に向け、
ポートフォリオの必要性や書くこと、
参考例等を紹介していきます。
次のような人は特に読んでみて下さい。
- ポートフォリオの表紙デザインは
何を書けばいいの? -
ポートフォリオの表紙の必要性は?
- ファイルと冊子、どっちで作るの?
ポートフォリオの
表紙デザインの必要性
「ポートフォリオに表紙デザインは
必要なんですか?」
「クリアファイルで出すんだから
表紙はいらないですよね?」
よくこういった質問を受けますが、
ポートフォリオに表紙は必要です。
ポートフォリオの表紙デザインだけで、
不採用になることはありませんが、
表紙デザインをしっかり作るだけで
普段より採用の確率は上がります。
ポートフォリオで最も重視されるのは、
作品とプレゼンテーションの2つです。
ですので、ポートフォリオの表紙の
重要性は高くはないのですが、
それでも採用率が上がる理由というのは
同じレベル位のポートフォリオが並ぶと、
表紙デザインや見た目が優れている方を
実際採用することがあるからです。
さらに、ポートフォリオを確認する前に、
表紙に名前が書いてあるだけで、
面接する側の人としては助かります。
どこに名前が書いてあるのか
分からないようなポートフォリオは、
誰のものか確認するのに手間がかかり
良い印象を受けません。
なので、名前は分かりやすいところに
書いておきましょう。
それと余談ですが、
ポートフォリオのデザインは分かりやすく
理解しやすいものがおすすめ。
面接官によっては1日何十個も
ポートフォリオを見るので、
凝りすぎたようなデザインの場合だと
疲れて見る気分が下がってしまいます。
例えて言うと、ポートフォリオは本と一緒。
本は中身の情報が欲しいから読みますよね?
読み難いレイアウトの本だったとしたら、
読む気がなくなりませんか?
だから、大手の企業を受ける際は、
素っ気がないくらいのデザインが
実はちょうど良かったりします。
ポートフォリオの表紙デザインが
実際に役立った例
ぼくの知り合いのデザイナーさんが
今働くデザイン会社に就活した時の
実際のお話なんですが、
その彼が面接を受けた際に同時に
面接にのぞんでいた人の数は30人ほど。
その中で彼が選ばれた理由は、
ポートフォリオが1番しっかり
作られていたからだったそうです。
冊子タイプのポートフォリオで表紙を
きちんと作れていたのは彼だけでした。
合同面接で、他の人のポートフォリオを
見る機会があって、明らかに彼よりも
クオリティが高い人もいました。
それでも、その人たちに勝てた理由は、
プレゼン力とポートフォリオの見た目に
拘ったからだと言っていました。
他の人は実用的なクリアファイルの
ポートフォリオでしたが、
彼は印刷会社で冊子にしてもらったので、
見た目の質も高かったのだと思います。
冊子とファイルのポートフォリオの違い
紙のポートフォリオには大きく分けて、
2種類の作り方があります。
冊子に綴じる場合 | ファイルにまとめる場合 | |
メリット | ・表紙デザインが作れる。 ・見た目が綺麗 ・印刷会社に依頼すれば楽 |
・安く作れる。 ・作品を追加できる。 ・作品の入れ替えが簡単 |
デメリット | ・作品を簡単に入れ替える ことができない。 |
・表紙をデザインできない。 |
冊子の作り方 | ・自作と印刷会社に依頼 | ・自分で作る。 |
おすすめの ネット印刷 |
・ラクスル ・MUJIBOOKS (無印良品) 推奨のフォトブック『BON』 ![]() |
冊子自体に相当な拘りがない場合は、
印刷会社がおすすめです。
印刷会社には「店舗の印刷会社」と
「ネット印刷」の2種類があって、
学生は店舗の印刷会社 (キンコーズ等) を
よく使っています。
ただ、最近はネット印刷も仕上がりは良く
価格もかなり安いです。
ネット印刷を考えているなら次の記事を。
因みに、冊子を自分で作る場合は、
次の記事が参考になりますね。
ポートフォリオの表紙に書くこと
ポートフォリオの表紙に書くことは、
基本的には「タイトルと名前」です。
面接官や見た人が後から見返しても、
誰のポートフォリオかが直ぐに
分かることが重要なことです。
下記のポートフォリオは実際に採用された
学生のポートフォリオですが、デザインは
シンプルで誰のものか分かりやすいですね。
via ビビビット
表紙で気をつけるポイント
- 手にとって読みたくなるデザイン
-
印象に残るけどシンプルな表紙デザイン
上記は基本的なポイントですが、
ポートフォリオに決まりはないので、
あくまで目安になります。
例えば、有名なアートディレクターの
森本千絵さんは2トントラックに作品
(ポートフォリオ) を積んで博報堂の
面接に臨んだエピソードもあります。
デザイナーの面接では、印象に残るための
ポートフォリオ作りが最も重要です。
ただ、拘り過ぎて読み難いような
ポートフォリオは本末転倒なので、
読む人が疲れないポートフォリオ作りが
ポイントですね。
ポートフォリオの表紙デザイン例
「ポートフォリオの表紙デザイン例」
- 面接に採用された学生のポートフォリオ
-
プロのポートフォリオ
ポートフォリオの表紙デザインを考える時、
まずは他の人のポートフォリオを見るのが
おすすめです。
そうすることで、自分が作りたい表紙の
デザインをイメージすることができます。
さらに、企業に採用された人や
プロのポートフォリオを見ることで、
どのくらいのクオリティがあれば、
合格できるのかが分かってきます。
① 面接に採用された学生の
ポートフォリオ
始めに面接に採用された学生の
ポートフォリオを紹介していきます。
- パッケージデザイナー
-
UIデザイナー
パッケージデザイナー
via ビビビット
パッケージデザイン会社に提出された
ポートフォリオの表紙デザイン。
ファイルに表紙デザインを入れています。
しかも表紙に、自分の名前に2つ入っている
「の」のモチーフと、大好きなあんずを
掛け合わせてデザインしているので、
表紙のロゴで自分をアピールできています。
オリジナルのファイルを作るには、
費用がかかりますが、自分オリジナルの
ファイルを1つ作って使い回すのもアリ。
UIデザイナー
via ビビビット
メディア事業会社に提出された
ポートフォリオの表紙デザイン。
シンプルだけど目立つイエローの面積が
多くて良い感じです。
UIデザイナー ⑵
via ビビビット
IT業界の事業会社に提出された
ポートフォリオの表紙デザイン。
自分を表紙に使うのはアリだと思います。
ここまで自然に入れると、
いやらしくない程度にアピールできて
表紙デザインとして丁度良いです。
② プロのポートフォリオ
次にプロのポートフォリオを
紹介していきます。
- Webデザイナー
-
プロダクトデザイナー
- 空間デザイナー
-
イラストレーター
Webデザイナー
via INFACT
こちらはポートフォリオ内の表紙です。
コンテンツが切り替わるたびに
表紙を改めて差し込むことで、
一呼吸休めるようになっています。
こういった見る人が疲れないように
配慮することは大切ですね。
プロダクトデザイナー
via Behance
ポートフォリオサイトのトップですが、
参考に載せました。
シンプルで分かり易いのが良いですね。
空間デザイナー
via Behance
こちらはポートフォリオではなくて、
展示会のお知らせのDMなんですが、
ポートフォリオの参考になると思い
載せてみました。
印刷の加工にも拘るのは良いと思います。
イラストレーター
via Pinterest
表紙にイラストを入れることで、
ポートフォリオが目立ちます。
イラスト以外はシンプルなのが、
分かり易くて良いですね。
ポートフォリオの表紙デザインまとめ
ここまで説明したように、
ポートフォリオには表紙が必要です。
そしてポートフリオには、
以下のように2種類の作り方があります。
- 冊子に綴じる方法
-
ファイルにまとめる方法
個人的には冊子タイプがおすすめですが、
どんなポートフォリオにするのかも
デザイナー (クリエイター) の個性なので、
自分が一番良いなと思うポートフォリオを
作るのがいいと思います。
提出先の企業がどんな人材が欲しいのかも
しっかりと研究しつつ、ポートフォリオを
作って見てくださいね。