こんにちは、デザイナー・ブロガーの
ゆっきー(@elcielo_design)です。
この記事は、仕事・制作実績ページの
作り方についての記事になります。
この記事の目次
仕事・制作実績ページの作り方
フリーランスのデザイナーが自分の
Webサイトに必ず掲載しているのが、
「デザインの仕事・制作実績」です。
しかし、多くのデザイナーは仕事実績を
自分の作品集として掲載しており、
綺麗なギャラリーとして運営しています。
もちろん、自分のデザインの制作物を
魅力的に見せることは大切なんですが、
これでは集客できる実績になりません。
というのも多くの企業経営者は完成された
デザイン制作物を見ても綺麗とは思っても、
効果があるとは感じにくいからなんです。
経営者、とりわけ中小企業の経営者等は、
とにかくデザインをされたもの・サービスを
利用した上で出る結果が特に大切なのです。
なので「仕事実績」には「このデザイナーに
頼む理由」が書かれている必要があります。
その理由とは、デザインが出来上がっていく
過程やそのデザインになった意味等です。
経営者はロジカルな考えを持つ方が多いので、
「なるほど、だからそのデザインなのか」と
納得してもらえるようなことが大切です。
また、画像 (写真) が掲載されているだけでは、
Google等の検索エンジンでヒットさせるのが、
難しくなってきます。
その意味でも集客できるコンテンツとして
利用できる制作実績を作る必要があるのです。
それでは、Webサイト掲載用の集客できる
仕事・制作実績の作り方を見ていきましょう。
※この記事は「フリーランスデザイナーの
独立・起業の手引き「個人で集客し成果を
出す方法・手順」のステップ⑥に該当する
記事となっています。
仕事・制作実績ページに
掲載すべき内容
「仕事・制作実績ページの内容」
- デザインをすることになった経緯
-
デザインをした目的
- デザインを考える過程・試行錯誤
-
そのデザインに決まった訳
- クライアントの概要
-
お客様の声ページへのリンク
① デザインをすることになった
経緯を書く。
デザイン制作物の説明をするために、
まずそのデザインを担当することになった
経緯をしっかりと書いていきましょう。
具体的には、次のような内容を
文章にまとめて書くと良いでしょう。
- クライアントがデザインを依頼した経緯
-
自分がデザインを引き受けた理由
クライアント (経営者) がどういう目的で、
どんなビジネス上の課題を解決するために
デザインを依頼してきたのか丁寧に書いた上、
自分自身がどのような決意をその時に持って
引き受けたのかを書いておきましょう。
② デザインをした目的を書く。
全てのビジネスは問題解決です。
なので、デザインを提供するということは
クライアントが持つ課題を解決することに
他ならないです。
そこで、仕事実績として掲載するデザインは、
何を目的に作られたか明確に書きましょう。
例えば、チラシ・ビラのデザインあるなら、
「新規顧客の来店目的」なのか、それとも
「既存顧客のリピート」なのか等です。
目的によって同じ商品 (サービス) 宣伝用でも
デザインされるものは変わってくるはず。
今回のデザインの目的は何なのかを
伝えることがとても重要になってきます。
③ デザインを考える
過程・試行錯誤を書く。
次に、デザインを考えて作り上げる
試行錯誤の過程をアップします。
具体的には、実際に作ったラフ・提案を
不採用になったものまで掲載することや、
同じデザインであっても、目的に合わせて
色・書体を試行錯誤したものを掲載する等。
こんなに深く考えて、こだわり抜いて
デザインされているのだということが、
伝わる内容にすることが大切になります。
この「労力」が伝わると仕事を受ける際の
価格 (料金) 交渉にも使うことができます。
パッと思いつきで短時間でデザインしている
訳ではないことをしっかりと伝えましょう。
一般的にクライアントはデザイナーの仕事は、
感性やセンスメインでササっと作っていると
考えがちなものです。
しかし、アートでは決してなく商業デザインを
している訳ですから、そうではないですよね。
このことを伝えていくことはクライアントと
デザイナーの双方にとっても大切なことです。
④ そのデザインに
決まった理由を書く。
最後に、目的達成のために
「採用されたデザインになった理由」を
きちんと書いておきましょう。
このような目的で、この書体を選択して、
この色になり、このデザインになった
ということを文章で伝えていきましょう。
ここで「なるほど、だからこのデザインのか」
と思ってもらえれば、あなたに依頼を出す
きっかけにもきっと繋がってくるでしょう。
⑤ クライアントの概要を書く。
また締めにクライアント概要を書きましょう。
この仕事はどんなクライアントのものであり、
実態のある仕事であることを伝えるためです。
また、合わせてクライアント (商品) の
宣伝も行うことにもなってきますね。
具体的には、次のような内容を
箇条書きで書くのが良いでしょう。
- クライアント名
-
業種
- 事業概要
-
所在地
- Webサイト・SNSへのリンク
これは、ぼく自身もよくあることですが、
誰かがクライアント名等で検索をかけた時、
デザインの仕事・制作実績のWebページが、
引っかかり表示されることがあります。
⑥ お客様の声ページのリンクを貼る。
下の記事で解説しているように
「お客様の声」ページは別で作るのですが、
そのページへのリンクを貼っておくのも大切。
なぜなら、制作実績ページはデザイナーの
考え・頭の中を詳しく書いたものであって、
クライアント側の考えではないからです。
最後に、クライアント側のデザインに対する
客観的な意見に繋げていくことによって、
新規で依頼をしようとするクライアントの
気持ちを後押しすることができます。
デザイン制作実績も
集客ためのコンテンツにしよう。
ここまで説明してきたように、
デザインの制作実績は綺麗な作品ではなくて、
集客のためのコンテンツにしていきましょう。
このコンテンツが充実してくることによって、
手間のない仕事受注ができるようになります。
依頼する方もこちらの考え方を理解しており、
同じ方向を向いていることが多くなるので、
スムーズに仕事が進む案件が増えてきます。
また、このような実績の作り方をしておくと、
自然とGoogle等の検索エンジンにおいて
よくヒットするようになってきます。
理由は画像だけでなく関連するキーワードが
文章として自然に組み込まれるからです。
是非、この記事の内容を参考にしていき、
集客できる掲載実績のコンテンツ作りに
取り組みましょう。
自分で集客ができるまでは、
案件紹介エージェントを利用する。
フリーランスのデザイナーとして
自分で集客ができるようになるまでは、
比較的高単価の仕事等を安定し紹介して
もらえるエージェントを利用しましょう。
無料登録できるのでデメリットはないですし
上手くいけば、定期案件の獲得の可能性も。
そこで紹介された仕事で売上を上げながら、
デザイナーの専門性・強みを高めていくと、
安定感があって良いですね。
案件紹介エージェントは下の記事で
おすすめをまとめているので参考に。
なお、デザイナーの独立・起業関連の記事は、
以下にまとめています。