こんにちは、デザイナー・ブロガーの
ゆっきー(@elcielo_design)です。
今回は、美大に通っていた頃から今までに
ぼくがやっていたイラストの上達・習得に
効果があった方法を書いてみました。
この記事の目次
イラスト上達に1番大切なこと
初めに理解しておいて欲しいのですが、
1番上達に欠かせない大切なことは、
時間がある限り量をこなすことです。
つまり「多くのイラスト・絵を描くこと」
(デザイン等でも同じだと思います。)
これがベースになってきます。
でも、ただ描き続けていたとしても、
実は効果がないやり方でやっていたら、
沢山の作品ができるのはいいとして
上達していないなら悲しいですよね。
そこで、取り組んで損はない効率のいい、
上達ができる方法を紹介したいと思います。
実際にデザインだけでなくイラストでも
仕事を頂いているぼくが試した内容です。
上達の方法とポイント
「イラスト上達の方法とポイント」
-
トレース・デッサン・模写
- 資料を用意して制作する。
-
完成は絶対させる。
- イラストの知識を身につける。
-
多ジャンルの鑑賞と分析
- 塾や講座等の利用をする。
-
3DCGの勉強をする。
- 依頼や案件を請け負う。
-
就職・転職で環境を変える。
これらのことをしっかり理解して
実践できれば必ずイラストの
スキルは上達していくと思います。
では、順番に内容を見ていきましょう。
① 漫画のトレースする。
上達するために初めにして欲しいことは、
好きな漫画を数話、トレースすることです。
トレースとは、上からなぞることで
ここでは見て描く模写ではありません。
「なぞるだけで上手くなるの?」
そういう疑問が湧くかもしれませんが、
これを行うことでイラストを仕事とする
プロの作家さんの作業量を知ることが可能。
よくイラストを初心者や素人さんは、
全く書き込む量が足りなかったりしますね。
なので、まずはプロの漫画の原稿を
一度是非トレースしてみましょう。
(慣れないと、きっとかなり疲れます。)
ポイント
-
イラストが上手いものや凄いもの
好きな絵柄の漫画をトレースする。 - 背景や線の強弱まで完璧にトレース
-
トーレスする漫画はB4程まで拡大
プロの作業量だけでなく、イラストを描く
集中力や体力等もつくと思います。
作業中は黙々とトレースして描くだけでなく、
時間やスピードは意識しなくていいので、
質感や構造そういったことも意識しましょう。
② デッサンを勉強する。
デッサンは美術の授業でもあるように
絵を学ぶ上で本当基礎になる部分です。
この基礎がしっかりできているだけで、
全く、絵の上手さが違ってくるもの。
やってるかやってないかで全然違いますね。
この記事でやり方は紹介しませんが、
本格的に学ぶなら画塾やイラストスクールに
通ったりしてデッサンを学ぶこともできます。
因みにぼくは画塾でなく高校の美術の先生や
美術大学の授業等で基礎を学びました。
実際に誰かに直接学ぶのがいいんですが、
無料のYouTube動画でも知識や描き方を
今では十分に学べるので見るのも良いですね。
たまに、デッサンは個性的なイラストを
描くには関係ないみたいなこと聞きますが、
特にリアルな (現実味ある) イラスト表現や
上手いデフォルメされた表現をするには、
デッサンは最も効率的な方法だと思います。
デッサンを本で学びたい人は、
こちらの記事が参考になります。
③ 模写を繰り返す。
漫画のトレースで集中力や体力、
デッサンで絵の基本の技術を学んだら、
好きなイラストを沢山模写しましょう。
学生の頃は、期間を決めて期間ごとに
好きな作家さんのイラスト・絵を
時間があれば模写していたと思います。
ポイント
-
複数の作家さんの作品を模写する。
- 模写は個性よりスキルアップのもの。
具体的な模写のやり方やポイントは、
下の記事をチェックしてみて下さい。
④ 参考資料を準備し制作する。
デッサンや模写でスキルを磨きつつも
もちろん自分のオリジナルの作品も、
どんどん描いていきましょう。
ですが、ここで気をつけたいことは、
必ず資料になるものを用意して描くこと。
資料なしでイラストを描いていると、
今以上のスキルの成長が止まりがちです。
そうなると、同じ構図やポーズのもの
背景がないもの等と決まったものしか
描かなくなる恐れが十分にありえます。
また、プロの人は個性があって何も見ずに
描いているイメージが強いと思いますが、
イラストが上手い人ほど沢山の資料を見て
自分にそこで得た情報を多く落とし込んで、
作品の制作をしている場合がほどんどです。
ポイント
-
描く前にこれから描くイメージに近い
イラストや資料等を探す。 - 資料をよく観察して制作する。
イラスト・絵を描く上で資料になる
サイトは次の記事にまとめています。
⑤ 完成は絶対させる。
落描きのように何となくイラストを
描いていてもあまり上手くなりません。
(落書きでも作品として仕上げるのは別)
描き始めたら、それを最後まで
仕上げるつもりで描くのがとても大切。
描いたら誰に見せる・あげるものとして
作品を描くことを心がけましょう。
あとSNSにアップするのも良い方法で
いいねやコメント、DMがもらえれば
制作のモチベーションも上がりますし、
そのために作品を完成させることも
実は可能になってくる方法の1つですね。
(さらに上手ければ、依頼とかもきます。)
ポイント
-
自分が完成したと思うとことまで
しっかり描き切ることが上達の一歩 - 作品を人前に出すことで反応をもらい、
公開や完成の基準値が少しずつ上がる。
⑥ イラストの知識を身につける。
デッサンや模写をしていると自然に
絵を描く知識は身につくのですが、
それでも知識として覚えておいたら良い
イラストの豆知識は沢山あります。
それを本やネットで勉強しましょう。
そうすることで知っているだけで、
イラストが上手くなる部分も多々。
例えば「空気遠近法」「被写界深度」等
知識がないと説明できないものですよね?
なので、知識の勉強も大切になります。
イラストの勉強に役立つ書籍は、
次の記事にまとめています。
⑦ 多ジャンルのイラストを鑑賞・分析
イラストや絵を沢山描いていると
好きなテイストのものや得意が
どんどん分かってくると思いますが、
あまり描かない分野の作品にも、
もっとスキルアップするために
触れて見たり考えることが大切です。
そのテイストをそのまま取り入れたり
描いたりはしなくていいので、
「格好いい」「可愛い」「美しい」等、
見た時の雰囲気はどこからきているか、
原因や理由を探ってみてみましょう。
ポイント
-
普段関わらないジャンルにも
自分の作品に活かせるものがある。 - 分析するにもトレースが効果的
デザインやイラストの作品は、
次の記事で紹介しているサイト等でも
普段から鑑賞することができます。
⑧ イラスト塾や講座を利用
今ではネット上でイラストを
学べる講座等も沢山あります。
イラストであってもデザインであっても
この情報や学び方が一番と決めつけず、
自分に合わなかったら違うものを参考に。
以下のサイト等は有名ですね。
Pixivision
イラスト・マンガ描き方ナビ
⑨ 3DCGの勉強もする。
これは余裕のある人ですが、
3DCGを学ぶこともイラスト上達に
個人的に効果があると思いました。
3Dツールは無料にも関わらず、
ハイクオリティーのblenderがお勧め。
「3Dを学ぶメリット」
-
イラストを立体的に描けるようになる。
-
イラストに躍動感を与えれるようになる。
- 光との影や質感の表現・関係の
理解がより深まっていくようになる。 -
カメラワーク的な描き方が分かる。
Blender (ブレンダー)
3DCGのイラストやデザインが学べる本は
次の記事にまとめています。
⑩ 依頼や案件を請け負う。
依頼されてイラストの制作をすると、
練習でイラストを描くよりも、
圧倒的に上達の速さは上がります。
依頼や案件等を受けるということは
そのイラストに責任を持ち描きますし、
何よりお金を頂くので意識も変わりますね。
依頼や案件と聞くとハードルが高いので、
簡単にできそうなイラストの副業から
始めるのが一番いい方法だと思います。
「自分の好きで描いたイラスト」と
「誰かのために描いたイラスト」の
描き方の違いも分かってくることでしょう。
なお、イラストの副業の種類等は、
次の記事にまとめています。
⑪ 就職・転職で環境を変える。
イラスト・デザイン会社に勤めたり
転職したりして今の環境を変えることも
イラストの上達に繋がります。
先輩たちから普段学べないことを
日頃から学び吸収することができますね。
学生さんなら、イラストの専門学校や
美術大学に行くことがこれに当たります。
つまり、自分よりスキルや知識がある人に
学ぶことができる環境にいることは、
イラストを上達の最短ルートなんです。
デザイナーの就職・転職・キャリアアップの
記事になりますが、イラストレーターでも
共通する部分があるので次のまとめ記事も
参考にしてみて下さい。
最後に
以上が、ぼくが実践して効果があったと
感じるイラストの上達方法です。
あとは「上手くなる」という強い意志を持ち
イラストの制作をずっと継続すれば、
きっと上達することができるはずです。
初心者の方やなかなか上達しない人は、
この記事で紹介したことを試してみて下さい。