グラフィックデザイナーとは?「仕事内容・収入・職場・働き方など解説」

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こんにちは、デザイナー・ブロガーの
ゆっきー(@elcielo_design)です。

今回は、グラフィックデザイナーという
職業の様々な面の解説記事になります。

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グラフィックデザイナーの理解を深める

「グラフィックデザイナーに興味あるから
より具体的に職業や仕事等のことについて
理解を深めていきたいと考えている。」
そんな方に向けてこの記事を書きました。

大まかな結論から言ってしまうと
グラフィックデザイナーという職業は特に
デザイン関連職の中でも活躍の場が多くて、
デザインの知識やスキル (技術) の応用が効く
非常に魅力的で素晴らしい仕事だと思います。

デザイン関連職はこちらを参考に。

また、デザイナーというと、どうしても
一部の才能ある人だけが活躍できる職業と
思われがちですがそんなことはありません。

逆にしっかりレイアウトや色彩、心理学等
知識と理論を身につけることができれば、
一定以上の成果を出せる職業でもあります。

活躍できる職場や勤務形態も想像以上に多く
とても目指す価値が高い職業の1つなので、
是非この記事でグラフィックデザイナーの
仕事について理解を深めていって下さいね。

それでは、解説していこうと思います。

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グラフィックデザイナーの仕事内容

一口にグラフィックデザイナーといっても
その仕事内容はとても多岐に渡っています。

色々なデザイン関係の職業の中でも、
特に幅広いデザイン領域を持っている
職種であるといっても良いでしょう。

また、デザインの仕事・業務の進め方も
所属する組織形態・環境で変わります。

以下で簡単に説明するので読んで見て下さい。

① グラフィックデザイナーの仕事とは

グラフィックデザイナーの仕事は、
本当に幅広くイラストや写真、文字を
組み合わせていって視覚的な表現する
「グラフィック」をデザインすること。

紙媒体をメインに扱うことが多いですが、
例えば次のようなものをデザインします。

  • ポスター・パンフレット・チラシ
    のような広告・販売促進のツール
  • ロゴ・名刺・封筒等の企業が使う
    ビジネスツール

  • お菓子や化粧品をはじめとする
    パッケージ ・梱包物
  • 本や雑誌等の編集物・冊子

  • 看板や建物内の誘導をするサイン

上記のデザインの内容を見れば分かる通り、
一般に目にするデザイン制作物を幅広く扱う
活躍の場所が多岐に渡っている職業であって、
それぞれの得意分野や主な仕事内容によって
更に細分化した名称を用いることもあります。

具体的に細かく分類するともっと多いですが、
大まかに見ると以下のような専門職があります。

  • 広告デザイナー
    広告・販売促進ツール・看板やサイトを
    デザインする。
  • ブランディングデザイナー
    ロゴを中心にして企業のCI (コーポレート
    アイデンティティ) 全般のデザインをする。

  • パッケージデザイナー
    各種梱包・パッケージをデザインする。
  • エディトリアルデザイナー
    雑誌・カタログ・パンフ等の紙面の
    レイアウトデザインをする。

  • ブックデザイナー
    本や雑誌の装丁(そうてい)をデザインする。

デザインの仕事は、
デザインするモノの種類はもちろんですが
様々な業界と関われる魅力的な仕事です。

基礎となる知識やスキルを身につけた後は、
興味に応じ職種を選べるのメリットですね。

② グラフィックデザイナーの仕事の進め方

グラフィックデザイナーの仕事は、
基本的にはお客さん (クライアント) から
依頼・案件等がありその目的に合わせて
デザインの制作を行うことが多いです。

具体的には、お客さんがデザインによって
何をどのように実現したいと思っているのか、
そのためにどんなツールが必要になるのかを
ヒヤリングを元に把握して企画を行います。

そして、ターゲットに訴求するイメージや
機能性あるレイアウトを試行錯誤しつつ
徐々に作り上げていく仕事になります。

キャンペーン等で一時的関わる場合もあれば、
長期的視点でお客さんの視覚的なデザインの
戦略に深く関わっていく場合だってあります。

また、資生堂のような化粧品メーカーや、
お菓子メーカーの中にはデザイン部があり
商品のパッケージはもちろん、会社内の
色んな制作物をデザインする仕事も存在。

この場合は、お客さんではなく会社内の
担当部署と仕事を進める事になるでしょう。
場合によっては、外部にデザイン発注する
依頼する側に回ることだって考えられます。

それに、デザイナーは非常に多くの
職業と関わり合っている仕事になります。

グラフィックデザイナーの給料・年収

グラフィックデザイナーを目指す人は
給料や年収も気になるはずですよね。

厚生労働省が調査している
「賃金構造基本統計調査」の結果によると、
2017年デザイナーの収入平均は以下のもの。

「2017年デザイナーの平均給与・年収」

   性別  金額
 デザイナー平均給与  男性  33.6万円
 女性  26.6万円
 デザイナー平均年収  男性  477.1万円
 女性  394.8万円

参考 : 厚生労働省 賃金構造基本統計調査

ただ、この調査は様々なデザイナー職
かつ様々な年齢の平均値になっています。

では、グラフィックデザイナーになれば、
実際はどのくらい稼げるのかと聞かれれば
仕事内容や働く場所、勤務形態等によって
千差万別としか正直言いようがありません。

というのも、これから書いていきますが、
デザイナーは非常に多くの働ける場があり
働き方(勤務形態・雇用形態)も多い職業。

サラリーマンとして普通程度に稼ぐことも、
独立し目一杯稼ぐことができる訳です。

仕事としグラフィックデザイナーを選ぶ以上
給料・年収はやっぱり気になるところですが
どちらかというと自分の目標額を目指せれる
働き方を探せば幾らでも稼げることになります。

グラフィックデザイナーの働く場所

グラフィックデザイナーが働く場所は
次のような場で働くことが多いです。

  • デザイン事務所
  • デザイン制作会社

  • 広告代理店
  • 印刷会社

  • 出版社
  • 編集プロダクション

  • メーカーのデザイン部
  • 一般企業の広告・宣伝部

グラッフィクデザイナーの働き場所は、
「デザインすることを仕事にしている会社」
「デザイン以外の仕事をしている会社の
デザン関連の部署」の2つに大きく分かれる。

この2種類の働く場所の主な違いは、
お客さんの依頼を受注してデザインするか、
自社の制作物を中心にデザインするかです。

グラフィックデザイナーの働き方

次はグラフィックデザイナーの働き方で、
これもまた多岐に渡っているものであり
ライフスタイルに応じ色んな選択が可能。

主に次のような働き方(勤務形態)があります。

  • 正社員・派遣社員・パートとして
    企業内で働く。
  • 正社員・派遣社員・パートとして
    在宅で働く。

  • 独立してフリーランスとして働く。
  • 企業してデザイン制作会社を経営する。

  • 企業して自社商品を販売する。

一般的なのは雇用されて企業で働くのですが、
デザイナーは手に職がある職業であるため
フリーランスとして独立することもできます。

実際、独立・起業の割合は他と比べ多い職で
インターネットの発達により日本全国または
世界から仕事を得る仕組みも整っていますね。

自分のライフスタイルに応じて、様々な
働き方ができるのもデザイナーのメリット。
また近年デザインの重要性が増してきており、
デザインの意味」をしっかり理解している
デザイナー需要はきっと伸びていくはずです。

デザイナーの働き方については以下の記事が
役に立つと思うので目を通してみて下さい。

グラフィックデザイナーに関連する資格

グラフィックデザイナーになるのに
「資格はいりますか (必要ですか)?」
「有利な資格ってありますか?」
というような質問を実際によく聞きます。

しかし結論から言って資格はいりません。
というのも、大切なのは制作物そのものや
その効果が大切な仕事であるからです。

ただこれは、医者や弁護士等のようなに
資格がないとできない仕事でない限りは、
どんな職業であっても一緒なはずですね。

なので、資格が幾つかあるからといって、
特には有利になることは殆どありません。

とはいえ、体系的にデザインに関係する
知識や技術を学ぶことにメリットは存在。
その意味では次のような資格を勉強がてら
取ってみるのは良いことではあります。

  • 色彩検定
  • DTPエキスパート認定試験

その他のデザイナーの仕事に役立つ資格は
次のまとめ記事を参考にしてみて下さい。

① 色彩検定

グラフィックデザイナーは、
色を常に扱う職業の1つです。

感覚的に色を操ることも大切ではありますが
色の仕組みや組み合わせ、色の心理的効果等
理解するとデザインの説得力が上がります。

色彩試験は、定期的に実施されているので、
色彩検定のサイト」を確認してみて下さい。

また、色彩検定に関する書籍や配色の書籍も
多数販売されているので良さそうなものを探し
試験に向け期限を区切って勉強していくと、
知識や理論を身につけるのも早そうですね。

因みに配色書籍はこの記事を見ると良いです。

色彩検定公式サイト

色彩検定とは色に関する幅広い知識や技能を問う検定試験です。1994年には文部省の認定をうけ、名称も「文部省認定ファッションコーディネート色彩能力検定」と変更して現在に至っています。

② DTPエキスパート認証試験

グラフィックデザイナーは印刷に
関わる仕事もとても多い職業です。

とはいえ、印刷について知識はなかなか
身につけられる場所・環境はないもの。
学校やスクール等でも詳しく学習できる
ところは実際には意外に少ないです。

DTPエキスパート認証試験は、JAGAT
(日本印刷技術協会) 実施の認定試験で、
印刷に関わる知識・技術・作業フローを
一通り勉強できる内容になっています。

印刷知識は座学だけで理解は難しいですが、
予備知識を持ってると現場での理解が早まり
仕事で役立つことは間違いないでしょう。

必須ではありませんが、余裕があれば是非
参考書籍等も読んで学ぶと良いと思います。

JAGAT (日本印刷技術協会)

公益社団法人日本印刷技術協会

グラフィックデザイナーに関連する団体

グラフィックデザイナーには、
職種に関連する任意団体が幾つかあります。

また、地域ごとにグラフィックデザイナーが
集まって団体を作っており、デザインを通じ
地域を盛り上げるような活動等をしています。

中でも代表的なグラフィックデザイン
関連の団体を少し紹介しておきます。

  • JAGDA (日本グラフィックデザイナー協会)
  • JPDA (日本パッケージデザイン協会)

  • TDC (東京タイプディレクターズクラブ)
  • 日本タイポグラフィ協会

① JAGDA (日本グラフィックデザイン協会)

東京オリンピックポスターをはじめ
数々の名作を残した故・亀倉雄策らを
中心に設立された、日本で唯一である
グラフィックデザイナーの全国組織。

亀倉雄策賞・JAGDA賞・JAGDA新人賞等の
アワードも開催し、年鑑も発行しています。

これらの受賞者は各雑誌等での紹介も多く、
著名デザイナーになるための登竜門的存在。

JAGDA (日本グラフィックデザイナー協会)

グラフィックデザイナーによる団体。設立趣旨・概要、イベント案内とニュース。

② JPDA (日本パッケージデザイン協会)

パッケージデザインに関わる人たちと
企業のために設立された、日本唯一の
パッケージデザインの民間団体。

日本全国に会員がいて、公式サイトでは
会員デザイナーの関わったデザイン作品も
ギャラリーとして多く掲載がされている。

JPDA (日本パッケージデザイン協会)

公益社団法人日本パッケージデザイン協会(JPDA)は、パッケージデザインに関わる人と企業のための団体です。

③ 日本タイポグラフィ協会

文字、マーク、ピクトグラム等視覚言語の
創作と研究を駆使したデザインを通しながら、
より良いコミュニケーションを追求する団体。

毎年、日本タイポグラフィ年鑑という形で
アワードが開催され、その受賞作を載せた
年鑑の発行と展示会等を行なっている。

日本タイポグラフィ協会

特定非営利活動法人(NPO)日本タイポグラフィ協会公式ホームページ

グラフィックデザイナーの魅力

この記事ではこれまでに
グラフィックデザインの仕事や働き方、
関連資格、団体等を紹介してきました。

その内容から考えると
グラフィックデザイナーはモノづくりの
楽しさや職業・働き方の観点から見ても、
とても魅力的なことが分かると思います。

  • あらゆる業界に関わることができる。
  • 様々な雇用形態で働くことができる。

  • 独立や起業をすることも可能。
  • 資格がなくて、誰でも目指せる職業。

  • アワード受賞を機に著名なデザイナーに。

デザイナーという仕事についての魅力は
下記事でまとめているので合わせてどうぞ。

グラフィックデザイナーになる方法

ではグラフィックデザイナーになるには、
どのような方法があるのでしょうか。

これについては年齢や現在の職業により
大きく変わってくるのではありますが、
結論から言うと学ぶ方法等は多数あって
どんな年齢・職業の人でも目指せます。

具体的な方法については以下の記事で、
かなり詳しくまとめてあります。

まとめ

グラフィックデザイナーという仕事は、
全てのデザインに関わる仕事に通じる
知識や技術が身につく仕事になります。

これらの知識や技術を持っていれば
Webの知識を補完することによって、
Webデザイナーになることもできますし
勉強してもほとんど損はありませんね。

もしデザイン関連の職を目指しているけど
デザインのジャンルで迷っている方ならば、
グラフィックデザインから学び始めるのが
最も良い選択ではないかと思います。

是非グラフィックデザインを学んでみて下さい。

なお、世界のグラフィックデザイナーの
働き方や生き方は次の記事で分かります。

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