こんにちは、デザイナー・ブロガーの
ゆっきー(@elcielo_design)です。
今回は、デザインの仕事で必要な
IllustratorとPhotoshopのレベルを
状況別に紹介した記事になります。
この記事の目次
デザインの仕事で求められる
Illustrator・Photoshopのレベル
IllustratorとPhotoshop、
一体どのくらい学習すれば良いか不安….。
デザインの仕事に就くために必要とされる
一般的なレベルってどれくらいなのかな。
そういった疑問が解決できるようなお話を
これからしていこうと思います。
この記事ではデザインの仕事で求められる
IllustratorとPhotoshopのレベル (水準) を
それぞれの仕事状況・環境別にご紹介。
なお、デザインの仕事で求められるスキルや
資格はこちらの記事を参考にして下さい。
Photoshop・Illustratorのレベル
仕事の状況・環境別の比較まとめ
「仕事の状況・環境別まとめ」
- 新入社員に求められるレベル
-
中途採用に求められるレベル
- フリーランスに求められるレベル
主にこの3パターンの状況下で
求められるIllustratorとPhotoshopの
レベルがそれぞれ異なってきます。
① 新入社員に求められるレベル
まずは、新入社員に求められる
IllustratorとPhotoshopのレベルです。
Illustrator
基本的な用語。画像の配置できる。レイヤーの扱い
ベタやグラデーションのオブジェクト等の作成。
フォント変更やアウトライン化することができる。
(できるならキーボードのブラインドタッチ)
Photoshop
基本的な用語。写真をパスで切り抜きできる。
線を引いたり消したりできる。レイヤーを使う。
(デザイン分野によってはワコムやApplePencilで
描画がスムーズにできる。)
「超初心者が覚えておくべき用語」
用語名 | 意味 |
JPEG (.jpg) | ジェーペグ、画像の保存形式。 因みに「PNGとJPEGの違いの記事」も確認を |
.ai | Illustratorデータ。 Illustratorで作成したデータはこの形で保存。 |
.psd | Photoshopデータ。 Photoshopで編集したデータはこの形で保存。 |
CMYK | 印刷の4原色。シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック。 印刷インクは基本この4色で表現する。 主にグラフィックデザイン分野で使う。 |
RGB | 光の三原色。Red、Green、Blue。 主にWebデザイン分野で使う。 |
パス | IllustratorとPhotoshopで線を引く方法。 美しく正確な直線やカーブが引ける。 写真を任意の形に切り抜く時はパスで切り抜く。 |
トンボ | 印刷物の立ち切りを表示するマーク。 グラフィクデザイナーには必須。 |
カンプ | デザイン案をほとんど完成に近い見た目で作って、 クライアントに提案するためのもの。 |
HTML | ホームページの骨組みを作る言語。 Webデザイン関係に就くなら簡単な知識は必要。 |
CSS | ホームページの装飾を加える言語。 |
「意外とレベルが低いというか、
そこまで求められていないな。」
と思った人も多いのではないでしょうか。
そうなんです。新入社員で入ると意外に
ほとんど知識がなくても許されます。
入社前は「こんなことも知らないのか」と
言われるのではないか不安になるのですが、
そうでもありません。
なんというか、教える側の40歳前後の世代が
ちょうどパソコンが普及し始めた頃にあたり、
入社時に自分たちも何も知らなかったために
人に強く言えない可能性もありますね。
また、新人の出来なくて手がかかる人の方が、
可愛られる傾向にある気がします。
なので、卒業したての新卒採用ならば、
技術はそこまで気にしなくて大丈夫です。
スキルで怒られることもないと思います。
ただ、忙しい業界のためショートカットキーは
できるだけ覚えておいた方が良いでしょう。
無駄な時間がかかるとデザインにかけれる
時間が減ってしまって疲弊してしまいます。
Illustratorだけですが、シュートカットキーは
次の記事に一覧でまとめてるので参考にどうぞ。
なお、デザイナーとして就職したいならば、
次の記事は絶対にチェックしましょう。
② 中途採用に求められるレベル
3年勤めて転職したとして、
求められるIllustratorとPhotoshopレベルは、
格段にアップするので注意が必要です。
Illustrator
勤めていた業界で、カンプからフィニッシュまで
全て1人で完成に持っていけるだけの知識と技術。
・画像 (写真) をリンクで好きな場所に
好きな形で貼り付けることができる。
・トンボをつけて、印刷会社に適した
フィニッシュデータの作成ができる。
・CMYK又はRGBに適した色を選択できる。など
※ ただし、プロダクトデザイナーはあまり使わないので、
学生レベルの知識があれば大丈夫。
Photoshop
勤めていた業界で、カンプからフィニッシュまで
全て1人で完成に持っていけるだけの知識と技術。
・画像の保存形式jpg、psd、png等の使い分けが
しっかりとできる。
・複数のレイヤーを使い、パスで切り抜いた画像を
色調整しつつ綺麗に合成・編集できる。など
「転職希望者が注意すべきこと」
規模の小さい会社ほど、キャリア採用者には
即戦力を求めています。元々いた業界で1人で
やっていける程度の知識と技術が欲しいですが、
不安なら転職活動中にカンプからフィニッシュまで
デザイン物を作り上げて練習をしてみましょう。
また業界を移動するのであれば新しい業界の
基礎知識を本やネット等で勉強をしましょう。
例えば、広告からWebデザインに転職をするなら、
HTMLやCSSでのHP制作の知識は絶対に必要ですし
逆にインクや印刷等の知識は必要なくなりますね。
なお、デザイナーとして転職したいならば、
次の記事は絶対にチェックしましょう。
広告デザイン系からWebデザインへの転職を
考えているならこの記事が役立つと思います。
③ フリーランスに求められるレベル
Illustrator・Photoshop
勤めていた業界で、カンプからフィニッシュまで
全て1人で完成に持っていけるだけの知識と技術。
もし、自己紹介欄でIllustratorやPhotoshopの
レベル記載欄があるのであれば、
おおよその目安で次のように記入しましょう。
職歴 | 状態 | レベル |
職歴0 | 初心者 | レベル1 |
職歴3年 | 中級者 | レベル3 |
職歴7年以上 | 中級・上級者 | レベル5 |
IT技術者 | 上級・超上級 | レベル7 |
※ 「レベル」は「CrowdWorks」等でよく採用されている書き方で
レベル7をMAXと仮定して割り振っています。
大体の目安だと思ってもらえばようです。
なお、デザイナーとして独立したいならば、
次の記事は絶対にチェックしましょう。
Illustrator・Photoshopよりも
もっと大切なスキル
20代頃はパソコンの技術に意識がいきますし
実際作業を効率よく進める上で重要ですが、
それは誰でもいつかは身につくものです。
デザイナーのセンスや技術、転職スキルは、
この技術とは関係ないので忘れないように。
30代・40代になっても必要とされるスキルは、
「修正の必要にない完成品」をアウトプット
できる力だったりしてきますね。
そこにたどり着くための方法は、
デジタルツール (Adobeのソフト等)だったり、
アナログのペンや鉛筆でもいいかもしれません。
最終的に評価されるデザイナーになるには、
IllustratorやPhotoshopの技術とは無関係。
最新ツールを使うと簡単に時短ができ便利だが、
作品をみる目 (作品の良し悪しの判断) がないと
結局は何回も修正をすることになってしまって、
余計にデザインの完成までの時間がかかります。
トップデザイナーを目指すのであれば、
例えば次のような技術があると良いでしょう。
- 写真やお店・街中で見かけた良いデザインを
どんどん吸収できる。 -
ギャラリーや美術館で展示ができるほどに
アーティスト (芸術家) としても活動できる。 - 他の人にはない表現ができる。
(鉛筆デッサンや油画でも良い)
このような技術がないと、トップデザイナーを
目指すのは苦しいかもしれませんね。
デザイン業界に就職しても仕事だけでなくて
芸術的な活動も普段から大切にしましょう。
また、優れたデザイナーと劣ったデザイナーの
特徴も知っておくことで一人前のデザイナーに
少しずつ近づけますね。
なお、良いデザインを吸収したいのならば、
デザイン関連のWebメディア・サイト等を
日々チェックしておくのをおすすめします。
Illustrator・Photoshopの学び方
デザインの仕事で必要なIllustratorと
Photoshopのスキルが分かったところで、
補足としてこの2つのツールの学び方を
少しご紹介しておこうと思います。
独学でIllustratorだけ学ぶには次の記事の
流れのように学習するのが個人的におすすめ。
(Photoshopも同じような感じです)
ただ、デザイナーを目指すならば、
デザイン全般のことを学びたいと思うので
こちらの記事も参考にしてみて下さい。
最後に
以上が、デザインの仕事で求められる
状況別のIllustratorとPhotoshopの
レベルについてでした。
新入社員と中途採用・フリーランスとでは、
かなりIllustratorとPhotoshopのレベルは
違うのでしっかり確認をしておきましょう。
そして、デザイナーを目指している方は、
IllustratorとPhotoshopだけでなく、
作品を「みる目」も養っていって下さいね。
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