独学でプロのデザイナーになる方法「自力でデザインを学ぶ。」

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こんにちは、デザイナー・ブロガーの
ゆっきー(@elcielo_design)です。

今回は、独学でプロのデザイナーに
なるための方法を紹介した記事です。

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プロのデザイナーになる方法

この記事では、ぼくの美術大学での
経験から学んできたデザインの勉強方法と
プロで今も活躍するデザイナーの話を元に
デザインの独学について解説していきます。

特に、次のような人は読んでみて下さい。

  • 独学でプロのデザイナーになれるの?
  • デザインって独学で何を勉強すればいいの?

  • 自力でプロのデザイナーになる方法は? 

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自力でプロのデザイナーになる
独学のデザイン勉強法

独学でデザインを勉強するには、
美大で学ぶようなことと
同じ内容を勉強すればいいのです。

2714 - 独学でプロのデザイナーになる方法「自力でデザインを学ぶ。」  美大生が学習するカリキュラム

  • 創造的プロセスと思考の型
  • 視覚的伝達の基礎:記号 (言語) 論の基礎

  • デザイン制作ツールや進め方
    (ソフトウェアの使い方等)
  • タイポグラフィ基礎
    (書体選びからレイアウトまで)

  • 動的な表現 (アニメーションや動画編集)
  • メディアの使い方
    (クロスプラットフォーム・デザイン)

  • 立体的なデザイン
    (パッケージ・環境・イベントデザイン等)
  • インタラクションデザイン・
    スペキュラティブデザイン等

  • ブランディング

上記は美大の実際のカリキュラムの一部。

少し理解しにくいものも中にはあるので、
この記事では簡単なバージョンのものを
作っておきました。

2714 - 独学でプロのデザイナーになる方法「自力でデザインを学ぶ。」  カリキュラム簡単バージョン

  • デッサン
  • パース

  • デザインの基礎
  • 色彩 (配色)

  • 書体 (フォント)
  • レイアウトの組み方

  • デザインソフトの使い方
  • ポートフォリオ (作品集)

これから、それぞれの勉強方法について
解説していきます。

① デッサン

まずは、基本のデッサンです。

「今のデザイナーはパソコンで
全部できるんじゃないの?」って
思う人がいるかもしれませんが、
デッサン力は必要なスキルです。

例えば、立体表現をする時に、
影の付け方や表現方法を理解していないと、
デザインソフトで立体を上手く描けません。

打ち合わせで手描きイメージを伝えたい時、
全く描けないなら業務に支障がおきます。

そして何より、デッサンは
目を鍛えるのに必要なんです。

美大受験にデッサンが必須な理由は、
デッサンがそれだけ重要だからです。

良いものを見分ける目がないと、
良いデザインを作ることができません。

デッサンに関しては
多くの良書が販売されているので、
勉強しつつ毎日デッサンをしましょう。

デッサンに関する本は次の記事に
まとめているので見てみて下さい。

② パース

perspective book - 独学でプロのデザイナーになる方法「自力でデザインを学ぶ。」

via 建築物&スケッチパース

パースは、日本語にすると遠近法です。

絵を描く際に必要な技術で、デザインでも
パース図と言って、立体的な図形を描く時、
使われています。

パースが理解できていないと、
遠近感が表現できないことになるので、
グラフィックやプロダクト、CG、建築、
空間等のデザイナーには特に重要です。

パースは、絵にらしさを出すための技術。

デザインの現場では、それとなく
立体に見せる技術は必要になってきます。

パースに関する本は次の記事に
まとめているので見てみて下さい。

③ デザインの基礎

naruhodo design - 独学でプロのデザイナーになる方法「自力でデザインを学ぶ。」

via なるほどデザイン

デザインの基礎を学ぶにも、
書籍はおすすめです。

デザインの4原則〜デザインの作り方まで
今からデザインを始めるための書籍は、
沢山出版されていますね。

ただ、デザインの基本を本で学ぶことは
できたとしても、デザインを習得するのは
難しいことです。

なぜなら、バランス感覚やデザインの
ルールが身についていることを
自分で確認するのは難しいからです。

プロはミリ単位でバランスを考えます。

大げさではなく、ミリ単位でデザインの
印象というのは変わってきます。

素人の内は何が違うか分からないですが、
デザインをすればするほど、
感覚はどんどん研ぎ澄まされてきます。

デザインの本には、
次のようなこと等が書いていますが、
本だけでこの感覚を身につけるのは、
恐らく不可能に近いですね。

  • バランスを揃えなさい。
  • 情報を固めましょう。

実際、美大やデザイン本でしっかりと
学んだので分かったつもりで、
デザインの仕事を当初はしていました。

ですが、プロデザイナーの仕事を見る度、
プロの感覚とはこんなにも凄いのかと
驚いた記憶があります。

デザインを美大時代の頃も合わせると
もう10年以上しているというのに、
まだ今でも他のプロが作ったデザインに
驚かされることが多々ありますね。

プロになると自分の作ったデザインに対し
フィードバック (反応) がもらえます。

クライアントからの修正もそうですが、
社内でもチェックが入ります。

そうやって自分のダメなところを指摘され、
感覚を少しずつ研ぎ澄ませていくのです。

初めの頃は、先輩たちの言っていることが
分からないこともあるでしょう。
ですが、徐々に分かってくると思います。

本を読んだだけで、完璧に全て
理解できる人は恐らくいません。

どうしても、実戦でしか分からないことが
デザインをしている中ではあります。

それをできないことが、
デザインの独学の最も難点なところですね。

デザインの基礎やセオリーが学べる本は
次の記事にまとめています。

④ 色彩 (配色)

色の勉強は難しいです。

ぼくも昔は色が結構苦手だったので、
学生の内に色彩検定を取得しました。

それで知識として色のことを理解は
できたのですが、実戦でなかなか
活かすことが当時はできませんでした。

デザインはレイアウトが悪ければ、
色をいくら考えてもダメな時もあります。

逆に色を入れるまで良い感じだったのに
色を入れたら悪くなった。
ということも場合によってはおきます。

因みに、色だけでデザインすることも
実は可能だったりします。

例えばですが、トイレに行く時に
「青色は男性」「赤は女性」と
直感で分かるように色だけでも
人に情報を伝えることが可能ですね。

このように色は重要なんですが、
習得するのに時間がかかってしまいます。

だから、色は最後の方に学ぶのが良いと
個人的には思っています。

色の勉強方法は、色彩検定がおすすめ。
資格は目標を持って勉強できるので、
モチベーションを保つことができますよ。

色 (配色や色彩) が学べる本は、
次の記事にまとめています。

⑤ 書体 (フォント)

書体とは、文字のスタイルのことです。

明朝体やゴシック体って、
聞いたことはないでしょうか?

明朝体やゴシック体は書体の名前です。

書体を学ぶ理由は、デザイン業界では
書体の一般的知識を知っていることが
当たり前だからです。

例えば、打ち合わせで「ここの文字は
明朝系でいきましょうか?」と言われて、
デザイナーが理解できなければ、
いちいち書体の説明をしないといけません。

書体も理解していないデザイナーは、
信頼されないでしょう。

因みに、よく同じに思われがちですが、
書体とフォントは違います。

フォントは、1つの書体の中で作られる
文字のことですね。

例えば、現場でよく使われる会話としては
「書体はゴシック体がいいので、
ヒラギノフォントを使って下さい。」
と言った感じです。違いは分かりましたか。

フォントや書体が学べる本は、
次の記事にまとめています。

なお、フォントの選び方を知りたい人は
次の記事が参考にしてみて下さい。

⑥ レイアウトの組み方

デザインのレイアウトの役割は重要です。

「デザインの9割はレイアウトだ。」
とか言う人も中にはいたりします。

ぼくはそこまでは思いませんが、
レイアウトはデザインの大枠を
占めることは確かです。

レイアウトとは簡単に言えば配列です。

  • 何を
  • どこに

  • どのように配置するか

でデザインは大きく変化します。

極端に言ってしまえば、
「デザインは何を目立たせるか」だけです。

ですが、これが奥深くてデザインの
ルールをしっかり知らなければ、
目立たせたいものを目立たせるのは不可能。

そして、デザインを目立たせる際に、
必要な技術の1つがレイアウトです。

レイアウトも習得することが難しいですね。

ぼくはこれを実践で身につけていきました。

本を読むことで、デザインのレイアウトの
知識を身につけることはできますが、
感覚を身につけることがとても難しいです。

独学ではレイアウトや色・バランス感覚は、
特に身につけたと思っていても、
身についてないことが多いですね。

デザインのレイアウトが学べる本は、
次の記事にまとめています。

⑦ デザインソフトの使い方

デザイナーが使うデザインソフトは、
Adobe IllustratorとPhotoshopです。

この2つのソフトは、
どんなデザイナーでも使います。

そして、IllustratorとPhotoshopは、
1週間の無料体験ができます。

なので、試しに使うのはどうでしょうか?
多分、難しく感じると思います。

ですが、デザインソフトは使っていけば、
慣れてくるので安心して下さい。

デザインソフトの無料体験は
こちらの公式サイトのページから。

因みに、デザイナーの種類によって
IllustratorとPhotoshop以外にも
使うデザインソフトが違ってきます。

Illustrator・Photoshop関連の本は、
次の記事にまとめています。

⑧ ポートフォリオ (作品集)

デザイナーの面接で
一番重要なものがポートフォリオ。

履歴書や職務経歴書は
デザイナーの面接でも使いますが、
一番のメインはポートフォリオです。

デザイナーは、ポートフォリオで
採用かどうかで決まると言っても
過言ではありません。

ポートフォリオとは、作品集に自分の
PRを足したものと認識すればOKです。

「なるほど、そうか作品集ね。」と軽く
思うかもしれませんが、学生の中には
ポートフォリオに3年間かける人も。

何と言っても、ポートフォオさえ良ければ
採用される可能性が高くなるのですから、
皆んな必死でクオリティを上げます。

学校やデザインスクールでは、
先生がポートフォリオの
添削やアドバイスを行ってくれます。

更に、美大や企業と繋がりがある学校では、
企業の人事担当者に直接的にアドバイスを
もらう場合もありますね。

ポートフォリオに関しては別記事に
詳しくまとめています。

なお、ポートフォリオに関する本は、
次の記事にまとめています。

さて、ここまで一通りデザインの独学方法を
解説してきましたが、「全て基礎」です。

他にも次のようなもの等、
勉強することだらけです。

  • 造形
  • ブランデイング

  • バランス力

デザインの独学は自分で勉強する内容を
決めていかないといけないので大変。

美大卒のデザイナーはこういったことを
高校生の頃から既に始めています。

そして、何年間も大変な思いをして
デザイナーの就職面接に挑むのです。

美大は並の学生とは厳しさが違います。
受験前はノイローゼになり倒れる学生も。

地元でアートの天才だったような学生が、
美大に行けば人並みだった事実を知って、
ショックを受けるなんて当たり前の世界。

そんな人達に独学で勝つのは無理ですよね。

だからこそ、独学で勉強を始める前に、
本当にデザインを独学で学ぶのが
正しいのか一度考えてみて下さい。

デザインを独学で勉強する理由

独学で勉強する理由はなんでしょうか。

  • 学校はお金がかかる。
  • 学校に通う時間がない。

  • もう学生じゃないから学校に行けない。

こんなところでしょうか。
ですが、これ全部問題じゃないんです。

① 学校はお金がかかる。

確かに国立を除いて
美大はもの凄くお金がかかります。

ですが、国は補助金を出してでも
クリエイターを育てたいのです。

そして、国の制度に無知な人が多いです。
お金がないなら奨学金を使えばいいんです。

奨学金が借りれない場合でも、
補助金を利用すれば月額¥7,000くらいから
通えるようなデザインスクールもあります。
(例: ヒューマンアカデミーWebコース)

「美大じゃなくてスクールでしょ。
そんなので就職できるの?」
と思うかもしれませんが、独学だけで
学ぶよりもはるかに効率は良いです。

事実、デザインスクールの就職率は、
90%以上のスクールが多いですね。

興味があるなら、自分でスクールの
資料を取り寄せてみてみましょう。

実績や歴史のあるスクールは、
こんなに凄いのかとよく分かります。

因みに、おすすめのデザインスクールは
次の記事にまとめています。

② 学校に通う時間がない。

ぼくがデザインを学んでいた時と違い
今はオンライン上であっても
デザインをしっかり学ぶことができます。

例えば、社会人で普段の仕事が忙しくて
学校に通う時間がない場合でも、
次のような選択等があります。

  • オンラインのデザインスクール
  • 夜間や週末の専門学校

「YouTueやブログで勉強すれば、
無料でデザインを勉強できるのでは?」
と思うかもしれませんが、学校の利点は
学ぶ内容がカリキュラム化されている点。

YouTueやブログ、オンライン講座は、
独学と同じです。

デザインの独学の場合は、
自分で教材を見つけないといけません。

自分で学ぶべきことを調べて、
教材を見つけるのは時間がかかります。

無駄な時間を極力削ぎ落として
デザイン学習に当てる方が良いでしょう。

「オンラインのデザインスクールって
どんなところがあるの?」って人のために
おすすめのオンラインデザインスクールと
その選び方を次の記事にまとめています。

③ もう学生じゃないから
学校に行けない。

社会人のためにも門戸を開いてくれる
デザイン学校は多いです。
夜間や週末学校に通うのも良いでしょう。

実際、社会人で働きながらも
デザインを学んでいる人は多いですね。

スタディサプリ進路というサイトを
ご存知でしょうか。

このサイトでは、夜間や週末の学校を
検索することができます。

そこで、自分に合った学校を検索して
見つかれば、社会人でも本格的な
デザインを学べるチャンスがあります。

また、地域や職種に絞り学校を検索でき、
学校のパンフレットを取り寄せるだけで
図書券をもらえます。

なお、スタディサプリ進路は、
別記事でも紹介しているので参考に。

ここまで紹介したことというのは、
デザインを独学で勉強する人が、
学校に通わないよくある3つの理由でした。

デザイナーには、独学は必要です。

ほとんどのデザイナーは学校の卒業後も
多くのことを独学で学んでいます。

学校で勉強するのは数年間で、
卒業後はみんな独学です。

ただ、独学だけでデザイナーを目指すのは、
地図を持たずに目的地を目指すようなもの。

ぼくは、美術大学でデザインをしっかり学べ
一応デザイナーとして仕事をしていますが、
今考えると独学だけでデザイナーになるのは
かなり大変な道ではないかと思います。

独学だけでも
プロのデザイナーになれるか。

「独学だけでもプロのデザイナーに
なれるの?」と言った質問をよくされます。

ここまで話してきたように、独学でプロの
デザイナーにはなれる可能性はあります。

ただ、「確率は低いです。」

できれば、美術大学に進学して、
基礎を身につけるべきかなと思います。

大半のデザイナーは美大や専門学校を卒業し
デザイナーになるケースが多いです。

これは学校に通うことで、
デザインの基礎等を学んで実力が身につき、
デザイナーになる確率が高くなるからです。

学校には色々なメリットがあります。

  • 効率の良いが学習法が確立されている。
    (しっかりとしたカリキュラムがある。)
  • 企業との繋がりやコネがある。

  • 就職のコツが学べる。サポートがある。

他にも色々メリットがありますが、
学校に関して知りたければ、
次の記事でもっと詳しく書いています。

もしデザインの独学で、
プロのデザイナーになれたとしても、
良い会社に就職できる確率は低いです。

また、独学からデザイナーになれた人でも、
かなり時間をかけて勉強した上に、
物凄い数の面接に落ちている人が多いです。

デザイナーは実績重視

例えば、ぼくの知っているデザイナーで
50回面接に落ちた後にプロのデザイナーに
なった人がいます。

その人が次の会社にデザイナーとして
転職する時には、たった1回の面接で
採用されました。

つまり、デザイナーは実績が
かなり重要だということになります。

独学でいくら頑張っても、
始めの会社にはなかなか就職できません。

みんな就職するために学校に通って、
デザインの実力をつけるのです。

独学デザイナーの武器は
ポートフォリオ

独学のデザイナーが頼りにできるのは、
基本的に「ポートフォリオ」だけです。

つまり、ポートフォリオだけで
面接を突破しなければいけません。

独学でデザイナを目指す人の中には、
数えきれないほど面接に落ちる人もいます。

面接ではポートフォリオの作品に関して
辛辣なことも言われることもありますし、
面接官によっては諦めた方がいいと
アドバイスをされたりすることもあります。

だからこそ、独学の場合は覚悟を持って、
勉強しなければいけません。

独学を選んでメンタルがボロボロになって
普通に学校に通っておけば良かったなと
後悔は誰しもしたくはないと思います。

なので、今からデザインの勉強を始めようと
考えてる人は独学のメリット・デメリットを
しっかり知って決断して下さい。

独学でデザイナーになる方法まとめ

ここまでデザイナーの
独学について紹介してきました。

この記事では、就職までがゴールですが、
デザイナーはプロになってからが本番です。

独学でプロになったデザイナーは、
他のデザイナーに比べ勉強が足りません。

仕事でも知識やセンスがなくて、
困ることや迷うことが始めは多いです。

だから、睡眠時間を削ってでも仕事終わり
まだ足りないデザインについて勉強して、
学校で勉強しなかったツケを回収します。

独学のデザイナーは、プロになってから
他の人よりも苦労するでしょう。

まあ美大生も学生の時に苦労しているので、
苦労するのは同じなんですが、
どうせ苦労するなら学校できちんと学んで、
苦労する方がよくないですかね。

「この記事のまとめ」

  • デザインを独学で学ぶ。
    → 美大と同じカリキュラムを学ぶ。
  • 独学で勉強する理由の解決策
    ① 学校にお金がかかる。→ 奨学金や補助金の利用
    ② 学校に通う時間がない。
     → オンラインスクールや夜間・週末の専門学校

    ③ もう学生じゃない。→ 社会人のための学校も多い。

  • 独学より美大がおすすめ
    →「美大が重要なことが分かる記事

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