こんにちは、デザイナー・ブロガーの
ゆっきー(@elcielo_design)です。
今回は、デザイナーがフリーランスになる
その前に必要な準備について書きました。
この記事の目次
- 1 デザイナーが独立・フリーランスに なるための準備
- 2 デザイナーが独立・フリーランスに なるために必要な準備10のこと
- 3 独立前に気持ちの準備と モノの準備を進めよう。
- 4 独立が不安なら、 転職でキャリアアップもあり。
デザイナーが独立・フリーランスに
なるための準備
フリーランスとして独立しようと思うが、
何を準備したら良いのだろうか。
今のうちにしておくべきことは何だろう。
そんな疑問・不安を持つデザイナーのため、
デザイナーが独立しフリーランスになる際に、
必要な準備について書いています。
デザイナーのキャリアアップには転職の他に
フリーランスとして働く選択肢もあります。
企業や組織に属さずにデザイナーとして
様々な仕事・依頼を個人として請け負う
個人事業主になるという選択です。
企業に属していると仕事の実績というのは、
企業のものになる場合が普通は多いですが、
個人だと仕事は個人に実績になります。
独立してフリーランスとして働くことは、
デザイナーとして名前を売りたい場合は、
最適な選択肢となるでしょう。
もちろん、数人のデザイナーを雇用して、
個人デザイン事務所の代表になってしまい
受ける仕事を増やすことも可能です。
なお、具体的に独立し成功するステップは、
下記事に書いているので参考にして下さい。
それでは独立・フリーランスになるための
準備について詳しくみていきましょう。
デザイナーが独立・フリーランスに
なるために必要な準備10のこと
いざ、独立することを決めるとなると、
できるだけ早く軌道に乗せるためにも
やることが沢山あります。
できれば、現在の仕事 (職場) を辞める前に、
できるだけ多くの準備を並行しながら行い、
準備が整った状態で独立・フリーランスの
スタートを切ることをおすすめです。
- 独立の理由を考え・納得する。
-
自分の専門分野を明確にする。
- 屋号を決める。
-
仕事の受注方法を考える。
- Webサイト・ブログを作る。
-
ビジネスツールを作る。
- 必要な道具を揃える。
-
会計 (見積もり・納品・請求・
入金・支払い) の仕組みを作る。 - 仕事場所について考える。
-
試行錯誤を繰り返す。
① 独立の理由を考え・納得する。
まずは、独立する理由をしっかりと
考えておきましょう。
独立して食べていくことは、
とても楽しいですが、とても大変です。
自分が動いてない時は収入が発生しません。
その他、社会保険や健康保険等の関係も、
フリーランスよりは会社員が優遇されます。
このことをしっかりと理解した上で、
以下に挙げるようなことについても
考えて納得をしておく必要があります。
- どうしてして独立したいのか。
(ポジティブな理由・ネガティブな理由) -
独立しないと、できないことは何か。
(会社員のままではできないことなのか。) - 目標は何か?
(独立して、どんな結果が出れば成功なのか。)
上記のようなことをしっかり考えながら、
それでも、どうしても独立をしたいのか、
自分にとって最適な選択肢なのかどうか
判断するようにしましょう。
下記事も参考にして独立・フリーランスの
メリット・デメリットを理解しましょう。
そして、もし納得をして決めたのならば、
やりがいのある働き方 (ワークスタイル) で
あることは間違いありません。
楽しく独立の準備を進めていきましょう。
ポイントは独立する明確な理由を考えること。
② 自分の専門分野を明確にする。
独立してフリーランスとして働くにあたり、
必ずやっておくべきことは、
「自分の専門分野を明確にすること」です。
世の中には多くのデザイン関係の会社や
デザイン関係の事務所が、存在しています。
その中で自分を選んでもらうためには、
「何でもかんでもやります!」ではなくて、
「この分野ならこの人にお願いしよう」と
思ってもらえることです。
例えば、あるアパレル店のオーナーが、
集客用のチラシを制作してくれる業者を
探していたとします。
次の2つの業者があった場合、
どちらに頼みたいと思うでしょうか。
- どんなものでも相談できるデザイン事務所
-
アパレル店の集客ツールに
特化したデザイン事務所
お客様の目的が明確な場合「アパレル店の
集客ツールに特化したデザイン事務所」を
頼んでみようとおそらくは思うはずです。
どうせ頼むなら専門家に頼んだ方が良いと
感じるからです。
専門分野は、アパレル店・飲食店・美容室等、
お客様の属する業界で絞っても良いですし、
名刺やチラシ、We等のデザインする媒体で
絞っても良いです。自分の強みと専門を考え
打ち出すことがポイントとなってきますね。
具体的な方法は下記事を参考にして下さい。
③ 屋号を決める。
独立開業するにあたり屋号を決めておくと、
事業がやりやすくなります。
個人名だけでの活動も可能なのですが、
「〇〇デザイン事務所」等のような
屋号 (事業所名) があると信頼性が高まって、
デザインの仕事もしやすくなってきますね。
もし、いずれ人を雇って活動するような
場合にも屋号があると良いことでしょう。
ちなみに、個人名を売りたいのならば、
「山田太郎デザイン事務所」のような
名前を全面的に出したものもありですが、
一度浸透した名を変更するのは大変なので、
長い目で見て屋号を考えておきましょう。
今後の自分の事業展開を考えて、
屋号を考えることがここでのポイントです。
④ 仕事の受注方法を考える。
仕事の受注先は次にように様々です。
自分がどの方法で仕事を受注するのかを、
できるだけ明確にしておきましょう。
集客する際の手段を考える上でも重要です。
- 広告代理店から仕事を下請けする。
-
企業・個人から直接仕事を受注する。
- クラウドソーシング等のサービスを
通じて受注する。 -
案件を紹介してくれるサービスを利用する。
広告代理店から仕事を下請けする。
広告代理店を通じて受注する場合は、
直接営業をかけたり、フリーランス同士の
繋がりを利用することが基本的に多いです。
人脈を作る努力をする必要があるので、
会社員時代から仕事に繋がるように
コミュニケーションを取っておくと良いです。
企業・個人から直接仕事を受注する。
クライアントからの直接受注を目指す場合、
Webサイトを活用した集客が良いでしょう。
脈があるかどうか分からない企業に
営業をかけデザインの仕事を受注するには、
相当数の営業をこなさないといけないので、
個人でやるには時間的コストが大きいです。
下の記事で、Webを作った集客の手法を
まとめて書いています。
ぼくが実際に行って成功した方法なので、
参考にしてみて下さい。
クラウドソーシング等の
サービスを通じて受注する。
まだ、実績が少なく仕事の受注が難しい場合、
インターネット上で仕事を受注ができる
クラウドソーシングサービスを利用して、
仕事・制作実績を作っても良いでしょう。
単価が低い等のデメリットはありますが、
実績作りをする場合には良いサービスです。
クラウドソーシングとは
案件を紹介してくれるサービスを利用
案件受注をしてくれるサービスや
エージェントを利用することによって、
独立初期の仕事案件が見つけられます。
非常におすすめなので利用しましょう。
フリーランスのデザイナー向けの
案件紹介サービス・エージェント等では、
以下のようなものがおすすめになります。
- Workship (ワークシップ)
- レバテッククリエーター
-
Midworks (ミッドワークス)
詳しくは下の記事でまとめているので、
一度登録して比較すると良いでしょう。
因みに、ぼくは先ほども少し触れましたが、
「Web集客を使い企業や個人から直接仕事を
受注する」をメインに活動をしています。
理由は、代理店が間に入らない形になるため、
中間手数料なしでクライアントにとっては安く、
自分にとっては利益が多く見込めるからです。
また、直接クライアントと打ち合わせするため
意思疎通がスムーズにいくこともメリット。
反面、全てのやりとり・責任を自分が
持つことになるので、相応の覚悟が必要です。
なお、自分自身がWebマーケティングや
Web集客等を身につける必要があるので、
お客様の集客の手伝いの際にも説得力ある
提案ができることは大きなメリットの1つ。
ただし、集客力を高めるには時間も掛かるので
案件紹介エージェントと併用し進めていくと、
独立初期の収入の不安がかなり軽減します。
自分にとって、最適な受注方法を
考えるのがポイントになりますね。
⑤ Webサイト・ブログを作る。
上記で書いたどの方法で仕事受注するにしろ、
自分の考え方や実績がアピールできるような
Webサイト・ブログは必ず開設しましょう。
メリットとしては次のようなものがあります。
- Webサイトを通じて仕事の受注ができる。
-
実績を世界に発信できる。
- デザイン系雑誌・書籍への
記載オファーがもらえる。
Webサイト・ブログで情報を発信することで
情報も多く集まってきます。
ポートフォリオやWebサイト作り方
因みに、フリーランスとして独立する前に、
副業から始めておくことが可能であるなら、
Webサイト・ブログ開設をおすすめします。
その時点でサイトを立ち上げておくことで、
かなりスムーズな独立ができるでしょう。
次の2つの記事も参考になると思うので、
是非、読んでみて下さい。
⑥ ビジネスツールを作る。
フリーランスのデザイナーとしての
開業にあたり、仕事の打ち合わせや取引に
必要なビジネスツールを作成しましょう。
必須なのは次のようなツールです。
- 名刺・封筒
-
制作実績 (ポートフォリオ)
- 事業・制作フロー案内
名刺・封筒
ご挨拶時に使用する名刺はもちろん、
資料や見積書・請求書を入れるための
封筒も準備しておきましょう。
因みに、名刺のデザインの参考になる本は
こちらにまとめています。
制作実績 (ポートフォリオ)
打ち合わせ時等に紹介できる制作実績を
紙媒体でも作っておきましょう。
色々な場面で役に立つと思います。
事業・制作フロー案内
自分の専門分野や事業内容、制作フロー等は
毎回口頭で説明をするだけではなくて、
説明資料を用意しておくとスムーズです。
その他にも仕事をスムーズに進めるために
必要な資料を考えて用意しておきましょう。
デザインの仕事に十分時間を使えるように、
必要なツールは予め揃えておくことが大切。
⑦ 必要な道具を揃える。
会社員の時は、仕事に必要な道具は
会社が準備してくれていたと思います。
しかし、独立して仕事をする場合は、
全て自分で用意する必要があります。
次のようなものを会社員時代から
順次準備するように心がけましょう。
- パソコン
-
プリンタ
- Adobe系ソフトウェア
-
フォントライセンス
- 色見本
-
紙見本
必要になる主な道具や手に入れる方法は、
下の記事でまとめているので参考に。
デザインソフトについては、お得に購入する
方法を利用するのも良いでしょう。
まとめて準備するのは、コスト的にも大変。
社会人時代から少しずつ準備しておくと、
スムーズに独立することができると思います。
独立の準備は徐々にするのがポイントです。
⑧ 会計 (見積もり・納品・請求・
入金・支払い) の仕組みを作る。
独立して仕事をするということは、
会計関係の事務処理も全て自分でする
必要があるということになります。
1人でこなすには時間的に限りがあるので、
仕事効率化のためのツール・サービス等は
必ず取り入れていきましょう。
まずは揃えた方が良い
ツール・サービスは次の通りです。
- クラウド会計ソフト
-
クラウド請求書ソフト
- 事業用の銀行口座
-
屋号の印鑑 (角印)
- クレジットカード
クラウド会計ソフトを導入する。
確定申告を簡単スムーズに行うために
クラウド会計ソフトを導入しましょう。
クラウド請求書ソフトを導入する。
見積書発行から請求書発行までを
効率的にこなすためにも、会計ソフトと
連携できる請求書ソフトを導入しましょう。
事業用の銀行口座を作る。
個人のお金と仕事のお金を明確にして、
お金の流れを分かりやすくするためにも、
事業用の銀行口座を作りましょう。
オンラインバンクがおすすめです。
屋号の印鑑 (角印) を作る。
請求書等に必要になってくるであろう
「屋号」の印鑑を作りましょう。
個人名の印鑑を使うより、
信頼感が増すので必ず作っておきましょう。
クレジットカードを作る。
会計処理をスムーズにするために、
会計ソフトと連動するクレジットカードを
作って利用をしましょう。
事業で動くお金は大きくなると思うので、
ポイントがつくカードを使うのもおすすめ。
フリーランスになると審査に通り難いので、
会社員時代にプライベートと分けた事業用
クレジットカードを作っておくべきです。
個人で事業をするデザイナーにとって、
効率化はかなりネックになってきます。
便利なサービスを有効活用しましょう。
便利なサービスを有効活用して、
時間を効率的に使うことが大切です。
⑨ 仕事場について考える。
独立開業すると働いていく場所も
自分で確保する必要があります。
その選択肢は場合によって様々。
代表的な選択肢は次のようなものです。
- 自宅兼事務所にする。
-
オフィスを賃貸する。
- コワーキングスペース
(共有オフィス) を利用する。
家族がいて自宅は集中できないのであれば、
オフィスを借りる必要があるかもしれません。
開業したばかりで資金に余裕がないのならば、
自宅兼事務所が良いでしょう。
状況に合わせ最適な方法を考えましょう。
因みに、ぼくは自宅兼事務所と
コワーキングスペース・カフェを併用し、
フリーランスとして仕事をしています。
コワーキングスペースは、月額費用が
安い場合が多く、気分転換になります。
自分に合った働き方を決めて、
費用 (固定費) は掛けすぎないのがポイント。
フリーランスとしての各仕事場での
メリット・デメリットについては、
次の記事を参考にしてみて下さい。
⑩ 試行錯誤を繰り返す。
今まで書いてきたことはもちろん、
それ以外のことも、事業を運営する中で
少しずつ試行錯誤し改善していきましょう。
定期的に見直しをして事業の効率を行い、
不要なコストは抑えていくことが大切。
独立前に気持ちの準備と
モノの準備を進めよう。
独立することは、やることは多いし、
それなりの覚悟も必要になります。
ただし、自分の裁量で全てをコントロール
できるという楽しさとやりがいもあります。
是非、しっかりと準備した上で、
チャレンジしてみて下さいね。
下の記事も要チェックです。
独立が不安なら、
転職でキャリアアップもあり。
因みに、この記事を見て、
まだ独立は早い・不安があると感じた方は、
キャリアアップの選択肢として転職もあり。
その時は下の記事も参考にしてみて下さい。
最適なキャリアアップを応援しています。
また、転職形態のメリット・デメリットも
把握しておくと良いでしょう。
なお、デザイナーの独立・起業関連の記事は、
以下にまとめています。